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〈さくっと解説~知識の源Q&A〉自然災害が起きたら?

2022年10月06日 13:03 時事

多様・複雑化する昨今の日本社会で、相互理解の前提となる知識や認識の積み重ねは、一層その必要性を増している。【企画】知識の源Q&Aでは「社会を知る~今週のnewsトピック~」(本紙毎週月曜日号)と関連して、今知っておきたい知識をQ&A形式で紹介する。

自然災害が起きたら?

地震、大雨、台風、津波…。近年、毎年のように発生する自然災害は各地の同胞たちの生活にも甚大な被害を与えている。災害が起きた時にはどう行動すればよいのか。災害の備えはどう整えるべきか。防災のための知識を紹介する。(参照:NHK災害アーカイブスなど)

Q.突然、大きな地震が起きたら。

地震で揺れ始めた時には、丈夫なテーブルの下に入るなどして身の安全を確保する。大きな揺れが続く場合には、焦らず屋外に避難するのがよい。渋滞で身動きが取れなくなった場合や地震に伴う津波が発生した場合などに備え、車を使用するのは避けるのがいいだろう。

また、商業施設などでは従業員の指示に従いながら避難する。むやみにエレベーターや非常階段に移動することは避けよう。電車などに乗車中は車外に投げ出されないよう気を付けるとともに、車掌の指示に従いながら速やかに外へ移動することが求められる。

避難する際には必ず靴を履いて出ることも心がけたい。

Q.家を離れる時にすべきことは。

ブレーカを落とす、火元を確認する、コンセントを抜く、窓の鍵を閉めることを心がけよう。後に家に帰ってきた家族がわかるよう、避難先をドアや玄関に貼るのもいい。

Q.備蓄しておくといいものは。

飲料水3日分、ビスケットや板チョコ、乾パンなどの食料3日分、食料、下着、靴下、携帯用ラジオ、タオル、ティッシュペーパー、マッチ、ろうそく、LED懐中電灯、カセットコンロなどの日用品、石鹸、ウエットティッシュ、歯ブラシなどの洗面用具などが必要とされる。

そのほか、子どもがいる家庭では紙おむつやミルク、おしりふき、子ども用靴を、女性がいる場合は生理用品やサニタリーショーツ、中身の見えないゴミ袋があるとなお良い。

大規模災害の時はこれら1週間分の備蓄をしておくのが望ましい。

Q.安否確認の方法は

別の場所にいるときに災害が起きた場合、日頃の安否確認方法や集合場所を事前に決めておこう。また、災害時に電話回線が繋がりにくい場合は、災害用伝言ダイヤル「171」を通じた安否確認もできる。

災害時の避難所は、各自治体のHPや国土交通省ハザードマップポータルサイトなどに公開されている。事前に把握しておくことが望ましい。

Q.風水害の状況を正確に把握するには。

気象庁が発表する「警戒レベル」は1~5までに分けられている。それぞれ「早期注意報」「大雨・洪水・高潮注意報」「高齢者等避難」「避難指示」「緊急安全確保」とされている。

レベル4の「避難指示」が出された場合は危険な場所から全員が避難し、自宅の上階への移動や高層階に留まって安全を確保する。

「緊急安全確保」は指定緊急避難場所等への立退き避難がかえって危険な状況である可能性があるため直ちに身の安全を確保する必要がある。

Q.避難中に気を付けたいことは

避難した先の施設などに長時間滞在する場合、エコノミークラス症候群に気を付けたい。食事や水分を十分にとらないまま狭い場所に座ることで血行不良を起こし、肺塞栓などを誘発する危険がある。

発症を防ぐためには、こまめな水分補給やストレッチを心がけることが大事。アルコールやカフェインは極力摂取しないようにし、足を高くして眠ることも意識するといい。

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