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〈さくっと解説~知識の源Q&A〉ハラスメントとは?

2022年09月02日 14:32 主要ニュース 権利

多様・複雑化する昨今の日本社会で、相互理解の前提となる知識や認識の積み重ねは、一層その必要性を増している。知識の源Q&Aでは「社会を知る~今週のnewsトピック~」と関連して、今知っておきたい知識をQ&A形式で紹介する。

「優越した地位や立場を利用した嫌がらせ」を表すハラスメント(広辞苑より)。テレビやSNSで積極的に取り上げられるようになって久しいが、そもそもの概念や判断基準があいまいに感じられる人も多いのではないだろうか。ハラスメントの種類や被害を受けた時の対処法、加害者にならないための対策を紹介する。「こんな時代だから」気を付けるのではなく、なぜ近年問題視されているのかを考えてみよう。(参考=厚生労働省公式HPなど)

Q ハラスメントとは?

A 広義で「嫌がらせ」などと訳されることも多いが、ハラスメントは明確な人権侵害を意味する。人種や民族、国籍、性別、年齢、職業、宗教、社会的出自、身体的特徴、セクシュアリティなど、特定の属性あるいは人格に関する言動などで相手の尊厳を傷つけ、不利益を与えることをいう。▼身体・精神的な攻撃▼人間関係からの引き離し▼過大/過少な要求▼個の侵害は、ハラスメントに該当するといえる。

Q 種類は?

A 主に、セクシャル・ハラスメント(セクハラ)、パワー・ハラスメント(パワハラ)、モラル・ハラスメント(モラハラ)、マタニティ・ハラスメント(マタハラ)、ケア・ハラスメント(ケアハラ)などをあげられる。それぞれ性別、職場での優劣関係、人格、働く女性の妊娠や出産、働きながら介護を行うことを理由に、不当な言動を行うことをいう。

そのほかにもジェンダー・ハラスメント(性的役割)、スモーク・ハラスメント(タバコ)、アルコール・ハラスメント(酒)、アカデミック・ハラスメント(研究教育に関わる優位な力関係)など、現在約40種類ほどに分けられている。

Q 具体例は?

A 代表的なものとしてセクハラ、パワハラを見てみよう。

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