ニョメン・オーガナイジング⑤災害と同胞コミュニティー/文・イラスト=張歩里
2024年09月12日 13:05
災害と女性 最近、自然災害における死者数は女性のほうが圧倒的に多いことを知った。気候変動によって40年前にくらべて世界はおよそ5倍も危険になっているそうだ(1970年代の自然災害は年間743件だったの…
祖国へ
2024年08月30日 08:00
平壌常駐記者としてさまざまな現場を取材しながら、何度立ち会ってもこみ上げるものがあるのが、朝鮮学校の学生たちが祖国の人々に見送られながら祖国を旅立つ場面だ
〈読書エッセー〉晴講雨読・浅川巧を語る評伝と小説(上)/任正爀
2024年08月28日 09:00
植民地期に朝鮮に移住した日本人は何を考え、どのような日常を送ったのか。その大部分は支配する側として、朝鮮民衆に高圧的な態度で接したことだろう。そんななかでも朝鮮民衆に寄り添う人はいた。その典型的人物が…
金正恩時代の文学・芸術を分析/朝鮮文化研究会が第35回講演会
2024年08月27日 11:10
朝鮮文化研究会の第35回講演会が7月27日、東京都内で開催され、朝鮮大学校文学歴史学部の洪潤実助教が「金正恩時代の文学・芸術」と題して講演した(写真)。平壌に長期滞在し研究を行った経験がある洪助教は2…
〈ものがたりの中の女性たち82〉妓生三様―玉膚香、紫雲兒、妓生某の場合
2024年08月26日 09:00
あらすじ 玉膚香(オクプヒャン) ある少年が山寺で学問に励んでいると、科挙の準備で山寺を訪れていた若き日の権景(クォンギョン)裕(ユ)(後の燕山君代の文臣)、柳(リュウ)順丁(スンジョン)(後の中宗代…
追悼・金賢玉さん――同胞の生に寄り添った総聯活動家/朴金優綺
2024年08月23日 09:57
日本軍「慰安婦」として朝鮮半島から沖縄に連行され、戦後も沖縄で暮らした裴奉奇さんを晩年まで支え、その経験を後代に伝え続けてきた金賢玉さんが、7月14日までに他界した。享年81。賢玉さんと深く親交のあっ…
〈朝大専門家の深読み経済12〉戦略的経理担当者の役割(上)/廉貴成
2024年08月22日 09:30
2005年に発足した在日本朝鮮社会科学者協会(社協)朝鮮大学校支部・経済経営研究部会は、十数年にわたって定期的に研究会を開いています。本欄では、研究会メンバーが報告した内容を中心に、日本経済や世界経済…
〈時事エッセー・沈黙の声 50〉在朝被爆者支援無視を続ける岸田政権/浅野健一
2024年08月22日 09:11
松井市長の妨害排し原爆ドーム前集会 岸田文雄首相は14日の自民党総裁選への不出馬表明に先立つ6日、「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」に参列し、式典後に市内のホテルで開かれた被爆者7団体の代表か…
〈トンポの暮らしを支える/こちら同胞法律・生活センターです!49〉国際結婚夫婦の姓の選択
2024年08月21日 09:15
同胞法律・生活センターに寄せられる相談のなかには、同胞と日本人との「国際結婚」による夫婦からの姓に関わる相談も少なくありません。日本においては、現行の民法で夫婦同姓が義務付けられていますが、これに対し…
色とりどりの地方発展
2024年08月19日 11:19
白頭山のブルーベリー、開城の高麗人参、大紅湍のジャガイモ、七宝山のマツタケ、金剛山の白トラジ…朝鮮には地方を代表する特産物が数多くある。今後、新浦市のホタテと昆布も地方特産に仲間入りするだろうか
〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 69〉山代巴
2024年08月13日 08:57
被害の物語か、加害をきよめる文学か 〈ヒロシマ〉といえば/〈ああ ヒロシマ〉と/やさしくかえってくるためには/捨てた筈の武器を ほんとうに/捨てねばならない/異国の基地を撤去せねばならない(……)〈ヒ…
混迷する中東情勢
2024年08月05日 11:49
イランの首都テヘランでパレスチナ・ハマスの指導者が殺害された。イスラエルは犯行について肯定も否定もしていないが、アルジャジーラによるとハマスはシオニストによって殺害されたと断定した
〈学美の世界66〉清々しく素朴な気持ち/李英心
2024年08月03日 09:00
毎年、在日朝鮮学生美術展(学美)の中央美術審査の場では数多くの作品と出会うことができる。各学年毎に一挙に並べられた各地のウリハッキョの児童・生徒たちの作品は、生命力あふれた力強い作品、心温まる作品、考…
ニョメン・オーガナイジング④「訪ねること」とは/文・イラスト=張歩里
2024年07月31日 09:54
分会訪問スケッチ 夏の強い日差しが照り付ける土曜のお昼、分会役員と共に同胞訪問に出かけた。2時間かけてニョメン分会同胞宅の半分ほどを回る予定。数十年の経験値を誇る「訪問の鬼」・ニョメンオルシンの軽自動…
朝鮮国連軍の再活性化
2024年07月26日 10:20
NATO首脳会議を機にドイツの朝鮮国連軍加入が事実上、確定した。朝鮮戦争非参戦国の加入を認めた初の事例だ
〈読書エッセー〉晴講雨読・作家立原正秋と日本社会のタブー/任正爀
2024年07月24日 08:00
54歳の若さでこの世を去った立原正秋は、独自の美学を貫徹し苛烈に生きた作家として知られている。その代表作である小説『冬の旅』『春の鐘』は、その特質をよく表している。前者は血のつながりのない兄に暴力を振…
〈ものがたりの中の女性たち81〉「巫女にも本物と偽物がいます」ー巫女某
2024年07月22日 07:00
あらすじ 松(ソン)象(サン)仁(イン)は剛直で正直な男である。彼は巫俗人が迷信で人々を騙し、私腹を肥やしていると信じ、彼らを憎んでいる。先祖の霊や鬼神など見えるはずはないと、いつも巫女(ムニョ)や巫…
〈時事エッセー・沈黙の声 49〉先住民明記の施策推進法から5年、アイヌの今/浅野健一
2024年07月20日 06:00
半世紀、同胞にアイヌ復権訴え アイヌ民族を法律として初めて「先住民族」と明記した「アイヌ施策推進法」が施行されて5年が経過した。同法は付則で施行5年後の見直し検討が定められているが、国会ではほとんど議…