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〈ものがたりの中の女性たち68〉「平安道の心意気を見せてやりましょう」―丁香

あらすじ 讓寧大君は平安道を遊覧することにする。平安道は花柳の地、誘惑を憂慮するだろう世宗王に大君は、酒色を断つと約束し許可を得る。大君は平安道の監司に、自分の前に女性を近づけるなと厳命する。大君を見…

〈ものがたりの中の女性たち65〉醜い春香から美しい春香へー「薄色春香説話」

あらすじ 春香は官妓月梅の娘で、醜い容貌のせいで30歳を越えて未婚である。ある日、川で洗濯をしていると、南原府使の子息である李道令(若様)を見かける。名は蒙龍である。その後、恋煩いで寝込むようになった…

〈ものがたりの中の女性たち64〉「それが両班の礼節ですか」―柳氏

あらすじ 妻を亡くした判書尹絳(ユンガン)は晩年に観察使として忠清道に赴く。ある村に着くと、観察使の行列をひと目見ようと村人が大勢集まり、女子どもは塀にもたれかかり見物している。混雑で塀が崩れてしまい…

〈ものがたりの中の女性たち63〉これでやっと帰れるわー仙女

あらすじ 昔ある所に貧しい樵が母とともに住んでいる。貧しさゆえ30歳を越えても嫁に来る者はいない。 ある日樵は、狩人から逃げる鹿を薪の陰に匿ってやる。九死に一生を得た鹿は、仙女が空から降りてきて水浴び…

〈ものがたりの中の女性たち62〉「私は人を殺しません」―ある女人

あらすじ 貧しさに絶望した男が山に入り、自殺しようとしているところを美しい女人に助けられる。彼女は、重い荷物を家まで運ぶのを手伝ってほしいと言う。山奥には大きな屋敷があり、彼女はひとりで暮らしている。…

〈ものがたりの中の女性たち61〉「これも運命、私が嫁ぎます」―三女

あらすじ ある老夫婦が子を授かることを天に望み、蛇の姿をした息子が生まれる。驚いた老夫婦はその蛇を籠に入れ、蓋を閉め、台所の床や庭に置いた。隣家の三姉妹が見物に来るが、姉二人は気持ち悪いと言って唾を吐…

〈ものがたりの中の女性たち60〉「合格するまでお別れです」―一朶紅

あらすじ  朝鮮王朝時代、沈喜(シムフィ)壽(ス)という若い遊び人は職にも就かず、街の不良と放蕩三昧。美しい顔立ちと、八歳で漢文が読めたことで、人は彼を神童と呼ぶ。彼が15歳のとき、不良たちと宰相家の…