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〈ものがたりの中の女性たち 51〉インドから? 輿入れしたお姫様/許黄玉

あらすじ 建武二十四年戊申(四十八)七月二十七日、九干などが駕洛國の朝廷で、自分たちの娘の中から最も優れた者を入内させてはどうかと王に進言する。王は天が采配すると答える。 王は船と駿馬を下賜し、臣下を…

〈ものがたりの中の女性たち 48〉「息子の出自を秘密にしてくれるなら、この場で自害しましょう」/楊士彦母

あらすじ 楊士彦(ヤンサオン)の父が霊巖(リョンアム)郡守に赴任する途中、ある農村を通った時のことである。昼になりある農家に寄ると、ひとりで留守番をしていた十二歳の少女が一行を迎えた。昼食をとれるかと…

〈ものがたりの中の女性たち 47〉今戻りました/麟平大君夫人呉氏と成川妓生得玉

あらすじ 事件直前の春、麟平大君の家の婢が親戚に会いに数百里ほど行ったところで突然発狂し、人間とは思えないものすごい速さで走って帰って来ると、高い塀を飛び越え麟平大君の位牌を安置してある祠堂の前で号泣…

〈ものがたりの中の女性たち 46〉「あまりにも薄情です」/全州妓生

あらすじ 全羅都事金氏が南の庁舎で夕方独り座り無聊を慰めていると、ある妓生が履物を引きずり軒先を歩いている。華美な衣服に身を包んだ絶世の美女である。焦った金氏は彼女にお前は誰だと聞く。

〈ものがたりの中の女性たち 44〉「気持ちをひとつにすれば貧しさなど」/平岡公主

あらすじ 幼い頃から泣き虫だった平岡公主は、父である高句麗第二十五代王平原(ピョンウォン)王から、「そんなに泣いてばかりいると立派な若者には嫁げぬ。馬鹿(바보)の温達(オンダル)の嫁になるしかないな」…

〈ものがたりの中の女性たち 43〉「真の君子がいないならこのまま老いるだけよ」/紅桃花

あらすじ 才色兼備で誰よりも志の高い紅桃花(ホンドファ)と柳枝蓮(リュジリョン)という妓生がいた。ふたりは自分たちの生涯の伴侶としてふさわしい理想の男性を探し求めて、大金を払い妓籍を抜け漢陽にたどり着…

〈ものがたりの中の女性たち 42〉深淵より深い人間の心/愛と憎しみの果てに

あらすじ 明の英宗年間、程翰という名官がいた。号は文清。南門の外、太雲山に居を構え、左には臥龍灘、右には玩月臺がある。 文清公程翰の夫人は開国功臣徐達の孫娘で婚姻後二男一女をもうける。長男潛の号は清溪…