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〈ものがたりの中の女性たち 57〉「私のお腹を刃物で引き裂いてみればいいわ!」―金仁香

あらすじ   平安道に住む安州地方長官金石(キムソク)谷(コク)の妻は、病でこの世を去る。今わの際、残される三人の子どもたちに、継母を尊敬し、言うことをよく聞き、かわいがられるようにと言い残…

〈時事エッセー・沈黙の声 23〉沖縄施政権返還50年を迎えて/浅野健一

日米同盟が「米軍の自由使用」で変質 5月15日、沖縄の施政権が日本に返還されてから50年を迎えた。那覇と東京をつないだ記念式典で、玉城デニー知事は「復帰に当たって県と政府が共有した『沖縄を平和な島とす…

〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 44〉「復帰」50年の沖縄とアジア、朝鮮/目取真俊①

5月15日、沖縄が日本へと「復帰」(米国から日本政府への施政権返還)して50年を迎えた。だが沖縄が歴史的政治的に抱える諸問題、この間も民意を無視し着々と進められる辺野古新基地建設について、さしたる関心…

〈さくっと解説~知識の源Q&A〉難民とは?

多様・複雑化する昨今の日本社会で、相互理解の前提となる知識や認識の積み重ねは、一層その必要性を増している。企画・知識の源Q&Aでは「社会を知る~今週のnewsトピック~」と関連して、今知っておきたい知…

〈学美の世界41〉個性あふれる作品たち/金洸秀

私自身絵を描き、粘土をこね、作品制作を行いながら、美術教員を勤めている。それは図工、美術のメインはやはり実技が主な授業であり、作品制作を通して学ぶ事がたくさんあるからだ。実技的な事はもちろん、テーマを…

〈民族教育と朝鮮舞踊16〉舞踊組曲「歳月」公演-文芸同舞踊部の活動-

祖国の専門家を招聘しての3年間にわたる「朝鮮舞踊講習会」は大盛況のうちに終わった。その成果をもって文芸同中央舞踊部は「舞踊組曲」を公演することにした。全国の各支部舞踊部と学生も参加できる公演を催すため…

〈ウリマルの泉(우리 말의 샘) 24〉ハングル能力検定協会の事業に参加する/最終回(한글능력검정협회사업에 참여하다)

今年、ハングル能力検定協会は、創立30周年を迎える。 1992年10月9日、長野の愛国的同胞商工人、故鄭武鎮氏によって創立されたハングル能力検定協会は、世界で最初に「ハングル(韓国・朝鮮語の総称として…

〈ものがたりの中の女性たち 56〉「彼との再会は私の決心なのです」―少女某

あらすじ 高麗時代、何(ハ)生という若者が平原(ピョンウォン)にいた。代々家勢に勢いがなく、両親も夭逝する。だが、風貌、能力共に優れ、村中で彼の右に出る者はなく、村長が彼を太學(テハク)に推薦し科挙を…

〈民族教育と朝鮮舞踊15〉朝鮮舞踊講習会-祖国の専門家を招聘(1996?1998)

文芸同中央舞踊部の活動 私は1986年6月に祖国の朝鮮舞踊家同盟候補盟員、92年5月に正盟員になり、日本でも91年から4期にわたって在日本朝鮮文学芸術家同盟(略称・文芸同)中央の舞踊部副部長として活動…

〈ウリハッキョサポーターの課外授業 朝鮮近現代史編15〉1910年代武断統治と3.1独立運動(7)

3.1独立運動 ■3.1独立運動の展開 1918年11月に第一次世界大戦が終結し、翌年1月からパリで講和会議が開催されますが、それに先立ってレーニンの「平和についての布告」やウィルソンの「14カ条」で…