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<関東大震災追悼式典問題>排外主義後押しする都の「誓約書」

歴史修正の動きに対抗を 1923年関東大震災時に流言飛語により虐殺された朝鮮人を悼む目的で、民間団体が毎年9月1日に行ってきた「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典」(東京・墨田区)の開催に懸念が広がってい…

「ハンセン病と朝鮮人」テーマに企画展/12月27日まで

過去の問題ではない、今考えよう 企画展「ハンセン病と朝鮮人―差別を生き抜いて―」が6月24日から東京・新宿区の高麗博物館で開催されている。 ハンセン病は、発症により手足の知覚マヒや変形を伴うことがある…

〈本の紹介〉悪党・ヤクザ・ナショナリスト 近代日本の暴力政治/エイコ・マルコ・シナワ著、藤田美菜子訳

政治に内在する暴力を明らかに 近代日本政治史において暴力は恒久的な原動力であった。暴力によって政治を動かそうとすることは、幕末・維新期や自由民権運動期といった議会政治が整う以前だけに見られた現象ではな…

〈本の紹介〉国会をみよう―国会パブリックビューイングの試み/上西充子著

蓄積する矛盾に目を 国会パブリックビューイング。そう聞いてすぐにピンとこない人も多いかもしれない。 傍観者としてではなく、当事者としてこの国の政治に関わることの意味を日本市民たちに強く問いかけたこの活…

〈ものがたりの中の女性たち 35〉「馬鹿なことをお言いでない」/愛娘

あらすじ 裵裨將は牧使(地方長官)金卿(キムギョン)に随行し、台風の中命からがら済州島に赴任する。港に着くと前任の鄭裨將が島の妓生愛娘(エラン)と別れを惜しんでいる最中である。済州島一の妓生である愛娘…

〈取材ノート〉現在にも通ずる警鐘のことば

昨年6月、熊本地裁はハンセン病患者家族の差別被害に対する責任を認め、国に賠償を命じた。当時、安倍首相は「謝罪」し控訴を断念することを発表。同年11月には家族補償法が施行された。 あの判決から1年。これ…

“破廉恥な歴史わい曲行為”/朝鮮中央通信社論評

産業遺産情報センター公開で 日本政府が6月15日に公開した「産業遺産情報センター」(新宿区)内に、端島(軍艦島)での朝鮮人強制労働を否定する資料を展示したことを受け、朝鮮中央通信社は1日、論評を発表し…

スポーツを通じた平和、人権とは/寺島善一さんが語る「孫基禎と五輪」

日本による植民地支配下の1936年ベルリン五輪のマラソン競技に日本代表として出場し、五輪新記録で金メダルを獲得した孫基禎(1912-2002)。その波瀾に満ちた生涯を、寺島善一さん(明治大学名誉教授)…

〈ウリマルの泉(우리 말의 샘) 3〉朝鮮学校とムチ(우리 학교와 회초리)

今年の2月初旬、両親のお墓参りで京都に行った。お墓は琵琶湖を望む、比叡山の山裾にあるびわ湖霊園にある。半年ぶりに両親が眠るお墓に挨拶した後、友人に会うため京都駅に向かった。東九条まで戻るとまだ30分ほ…

〈ものがたりの中の女性たち 34〉彼女の勇気と知恵と誇/雪中梅、權氏の娘、笑春風

あらすじ 雪中梅 朝鮮王朝開国時、太祖が高麗でも宰相を務めた者達に宴を開く。妓生雪中梅は美しく聡明、猥談にもよく応じる。ある宰相が「お前は東の家で朝飯を喰い、西の家で眠るらしい。この年寄りとも枕を共に…