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〈人・サラム・HUMAN〉高麗博物館職員/大場小夜子さん(67)

“感覚ではなく事実として” 12月27日まで、東京・新宿の高麗博物館で催されている展示「ハンセン病と朝鮮人」。 企画当初は、ハンセン病に対する日本の政策の特殊性を理解するまでに時間がかかった。そう語る…

日本軍の迫害経験と関東大震災/朝鮮人虐殺の歴史的背景を考察

関東大震災における朝鮮人虐殺から97年を迎え1日、今年も各地で追悼式典が行われ、犠牲者を追悼し、歴史の歪曲と忘却に抗う意志が示された。他方で、東京墨田区の横網町公園で開催された追悼式典の目と鼻の先で、…

在日朝鮮人ハンセン病回復者の闘いをテーマに/高麗博物館で講演会

6月24日から東京都新宿区の高麗博物館で開催されている企画展「ハンセン病と朝鮮人」と関連し12日、「在日朝鮮人とハンセン病」(2019)の著者で国立ハンセン病資料館学芸員の金貴粉さんによる記念講演会が…

「浮島丸事件」から75年/京都・舞鶴で追悼集会、オンライン講演も

「浮島丸事件」から75年となった8月24日、京都府舞鶴市下佐波賀の「殉難の碑」前で浮島丸殉難者を追悼する会(以下、追悼する会)が主催する「浮島丸殉難75周年追悼集会」が行われた。 「浮島丸」の乗客は、…

〈時事エッセー・沈黙の声 3〉NHK広島のSNS「朝鮮人差別」助長/浅野健一

三権と報道がヘイトを後押し 1980年代半ばのことだが、米CNNが「日本人は8月だけ純粋な平和主義者になる」という特集を組んで、私にインタビューしたことがあった。広島・長崎の原爆の日、大日本帝国(日帝…

〈関東大震災97周年追悼式典〉群馬・成道寺

事件記憶し、平和な社会を 日朝友好連帯群馬県民会議と「藤岡事件を語り継ぐ市民の会」(「市民の会」)が共催する関東大震災朝鮮人犠牲者97周年慰霊祭が12日、群馬県藤岡市の成道寺で行われた。県内の同胞、日…

〈群馬追悼碑裁判〉審理が大詰め、次回結審へ/控訴審第5回口頭弁論、9ヵ月ぶりに

群馬県高崎市の県立公園「群馬の森」にある朝鮮人強制連行犠牲者追悼碑をめぐり、県が設置期間の更新を不許可としたのは違法として、碑を設置した「記憶・反省そして友好」の追悼碑を守る会(以下、「守る会」)が処…

〈人・サラム・HUMAN〉「松代大本営追悼碑を守る会」名誉会長/塩入隆さん(86)

“明るい未来ひらくために” 長野市内の松代象山地下壕入り口前には、1995年に建立された「朝鮮人犠牲者追悼平和記念碑」がある。碑は日本の植民地化政策により強制連行され、太平洋戦争末期、本土決戦遂行のた…

〈本の紹介〉朝鮮女性史 歴史の同伴者である女性たち/盧桂順著

歴史を担った事実に照射 洋の東西を問わず「正史」とされる史書に記され、広く知られている人物は、そのほとんどが男性である。朝鮮民族5千年の歴史においても例外ではなく、「『三国史記』『三国遺事』『高麗史』…

〈ものがたりの中の女性たち 37〉「妻の言うことを聞かずに破滅ね」/カトゥリ

あらすじ 雉の夫婦がいる。山鳥の習性で人里離れた林や水辺で曲がりくねった松の木を楼閣代わりに、畑や野原にやって来ては散らばった穀物をついばみ生きている。 素朴な麻の衣をまとったカトゥリは、五色の派手な…