【新連載】歴史の「語り部」を探して


長崎市にある端島炭鉱(軍艦島)跡

混沌とする世界情勢の陰で、日本国内での歴史修正の動きが速度をあげ進んでいる。

日本政府は、昨年4月27日、「従軍慰安婦」を「慰安婦」とし、日本の植民地統治下にあった朝鮮半島からの強制連行を「徴用」や「動員」とするのが適切とする答弁書を閣議決定、これを政府の統一見解とした。その後、強い懸念の声があがったのは、政府の動きを受けて、日本の教科書会社8社が、既に検定に合格していた教科書計44点について、文科省へ記述の訂正を申請、いずれも承認されるという、自主規制に舵を切った教科書会社の対応によって、政治の教育介入がいとも簡単に進められてしまったためだった。

歴史の「書き換え」が進む昨今、誰かが意識的に目を向けない限りは、記憶はおろか継承さえ困難を極める状況にあるのが、日本と朝鮮半島をとりまく史実である。

いまも各地には、日本による植民地支配や強制連行の痕跡が多数存在し、朝鮮半島にゆかりある場所や遺物もまた、物言わぬ「語り部」として数多く残っている。

【新連載】「歴史の『語り部』を探して」では、現代までつづく植民地支配の禍根や、日本のなかの朝鮮ゆかりの地について、紹介していく。

(韓賢珠)

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