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歴史資料室を訪ねて

「小さな歴史」を詳細に語る分野がミクロストリアと呼ばれて久しいが、茨城初中高の歴史資料室「想(뜻)」を訪ね、その言葉を思い出した。茨城県における民族教育の歴史をまとめた資料室は、同校が今年創立70周年…

周知の一翼を担う

朝鮮新報社に入社して半年が経ち、多くの現場を取材した。各地域には朝鮮学校や朝鮮半島にルーツを持つ子どもたち、同胞社会を守ろうと勤しむ同胞らと、それに負けず劣らず力を尽くす日本人らの存在があった。 「私…

歴史の継承と組織の活性化

 関東大震災100周年朝鮮人犠牲者追悼式(9月3日)に向かう途中、バスの車窓には平凡な街の風景が広がった。しかし、時を100年戻すと、この地では官憲率いる群衆の狂気と冷えた血液の腐臭が渦巻いていた。 …

アフリカになびく朝鮮国旗

先日取材した本郷文化フォーラムワーカーズスクールの連続講座は、 第三世界諸国が帝国主義に抗い繰り広げてきた非同盟運動の歴史について考えを深める機会となった。 講座では、新植民地主義からの脱却を目指す西…

追及し続けること

8月初旬、関東大震災時の朝鮮人虐殺と関連した、とある講演の場。講師として登壇した鄭永寿さん(朝鮮大学校講師)は聴衆に問いかけた。 「100 年をどう捉えるのか」。植民地支配下で生まれ、異国の地であらゆ…

「朝鮮新報の記者」に寄せられる期待

「今、新報で働いてるんだ」と言えば、「知ってる、記事に署名があってびっくりしたよ」と返ってくる。朝鮮新報の記者になり3カ月。同級生や顔なじみの活動家、恩師や同胞たちと会うと、自分の近況について報告して…

旧友さがし80年

東京第5初中を支援する市民団体「第5のなかま会」の安藤清史さんから紹介を受け、小学校時代の朝鮮人の友人を探す石井幸夫さん(故人)を訪ねた。 1937年4月、戦争の渦中に東京都墨田区東墨田町に開校した木…

流星に何を願えたのか

18~20日にかけて「2023東アジア共同ワークショップ」が北海道・朱鞠内で行われた。朱鞠内は札幌から160㎞離れた北海道中央部の上川盆地に位置する。北海道の盆地なだけに寒暖差が尋常ではなく、日本最低…