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自慢の大会

2023年12月13日 09:00 取材ノート

11月9~11日にかけて、大阪府堺市で行われた第45回コマチュック大会では、本選と育成部門の双方で白熱したゲームが繰り広げられ、3日間で延べ132試合が行われた。

朝鮮学校初級部のサッカー部員たちが各地から集う在日朝鮮初級学校中央サッカー大会は、コマチュックの愛称で広く親しまれている。年に一度、各校のプライドと優勝の栄冠を懸けて戦う同大会は、多くの在日同胞にとってお馴染みの大会だろう。

かくいう筆者は、朝鮮大学校に進学するまで日本学校に通っていたため、今回の取材が自身にとって初のコマチュックだった。寮で同室だった友人からよくコマチュックの話を聞かされたものだ。かれらはみな、試合の展開から成績、相手のプレーの特徴、嫌々ゴールキーパーをさせられたことまで、当時のことを細かに覚えているのが印象的だった。かれらにとって、コマチュックでの経験は一生忘れることのない思い出となっていた。

3日間、グループリーグや決勝トーナメントでの試合、ピックアップチーム、大会に参加した女子選手への取材などを通じ、選手や教員、保護者たちのコマチュックに懸ける情熱を肌で感じた。

取材を終え、大学時代の同期たちに「コマチュックの取材に行ってきた。すごく良い大会だった」と伝えた。嬉しそうな表情で「そうでしょ」というかれらは、とても誇らしげだった。長年にわたり、在日同胞たちの「自慢の大会」として発展してきたコマチュックの意義深さを感じた。

(忠)

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