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〈本の紹介〉空爆論: メディアと戦争/吉見俊哉著

降り注ぐ植民地主義の「眼差し」 空爆の現場には、はるか上空から俯瞰し、爆撃によって破壊と殺戮をもたらす権力と、しばしば不可視化される地上の光景を世に伝えようとする抵抗勢力、という対立的な関係が存在する…

〈本の紹介〉キツネ潰し/エドワード・ブルック=ヒッチング

今ではありえない競技たち 青商会をはじめ、総聯支部や諸団体が朝鮮学校支援のために開催するチャリティゴルフコンペ。青商会会員が集まれば自然とスコアの話題になり、近年では朝青支部で「ゴルフクラブ」が結成さ…

〈本の紹介〉朝鮮学校「高校無償化」裁判・東京 資料集/朝鮮学校「高校無償化」裁判・東京 弁護団 編

歴史的事実としての刻印 今年10月22日、2013年から各地5カ所で行われた高校無償化裁判を総括するための全国弁護士フォーラムが、東京中高で開催された。フォーラムには総勢87人の弁護士が集結。訴訟に携…

〈本の紹介〉咲くや むくげの花―朝鮮少女の想い継いで/大澤重人

いつか咲く日を信じて 「近くて遠い桜の国に、朝鮮の花のむくげがしっかりと根付き、本当の意味で花を咲かせるのはいつだろうか」。 本書は、元毎日新聞記者の著者が30年以上にわたる取材、執筆活動を通して織り…

〈本の紹介〉「徴用工問題」とは何か?/戸塚悦朗著

国際法学の視点から検証 2018年10月、南朝鮮の大法院(最高裁)は強制徴用被害者らが、日本製鉄(旧新日鉄住金)に損害賠償を求めた裁判で、原告被害者勝訴の判決を言い渡し、企業側に強制徴用被害者たちへの…

〈本の紹介〉「黒い雨」訴訟/小山美砂 著

実相を事実として刻む 雨が人々の体を死ぬまで蝕むことになるとは、誰も知りえなかった…「草木も生えぬ75年」とささやかれ、広範に、しかも長期に影響を及ぼす放射線への恐怖が後に人々を襲った。そして呼吸など…

〈本の紹介〉社会保障あんしん教室/藤岡夕里子著

病気やケガ、失業、出産、死亡など、何かあったときに利用できる制度が、日本には数多く存在している。これらをうまく活用することで、より生き生きとした暮らしを実現できる。 本書は、社会保険労務士および社会福…

〈本の紹介〉あなたのルーツを教えて下さい/安田菜津紀

ルーツを隠さなければならない社会を問う 本書は、父親の出自を死後の高校時代に戸籍を見て初めて知った筆者が、なぜ父が「ルーツ」を隠し続けたのかを追求した結果として、日本社会に厳然と存在する「分断」、差別…