
〈本の紹介〉スマホに振り回されないデジタル解毒のすすめ/沢渡あまね著
2026年06月08日 09:00
よりよいワークパフォーマンスのために デジタルデトックス(略してデジデト)とは、スマホやパソコンなどのデジタル機器と意識的に距離を取り、心身の疲労やストレスを軽減しようという試みのことを指す。 デジデ…

〈本の紹介〉虫を追って、祖国を想う/韓昌道
2026年05月07日 10:10
人情とユーモアあふれる昆虫採集記 著者は、愛媛大学大学院でアジア産トラカミキリに関する研究で学位を取得し、朝鮮大学校で教鞭をとる韓昌道さん。同胞社会で「昆虫博士」の愛称で親しまれる著者が、祖国・朝鮮民…

〈本の紹介〉グローバルサウス入門/西谷修・工藤律子・矢野修一・所康弘著
2026年04月08日 06:45
「南」から世界秩序を問い直す 「グローバルサウス」という言葉は近年、国際政治の文脈で頻繁に用いられるようになった。それは単に「途上国」や「第三世界」を言い換えたものなのか。本書は、そのような見方に疑問…

〈本の紹介〉本を読めなくなった人たち/稲田豊史著
2026年04月06日 09:29
情報取得は文章から動画に 「文章」というものの経済的価値が、劇的に下がりつつある。もはや多くの現代人には、ネット上でニュースや記事を読む際にお金を払うという発想がない。地球上における空気のように(略)…

〈本の紹介〉やりたいことが見つかる世界の果てのカフェ/ジョン・ストレルキー著
2026年02月02日 09:00
本書は、作家、講演家、冒険家として活躍するジョン・ストレルキーが、7万キロにおよぶ世界放浪の旅の末、33歳のときに書き上げた作品。日本では昨年11月に出版された。原題は、『The Cafe on th…

〈本の紹介〉多様性とどう向き合うか/岩渕功一
2026年02月02日 09:00
違和感から根源的な問いへ 多様性という言葉をしばしば耳にする。多くの人がここ数年で思ったことがあるのではないだろうか。 例えば、多文化共生社会の実現を目指す地方自治体の政策的キャッチコピーであったり、…

〈本の紹介〉睡眠の起源/金谷啓之著
2026年01月06日 08:00
眠っている姿が「標準」?! MLB・ドジャースタジアムのロッカールームに、今季から1台16万㌦(約2400万円)の仮眠用ベッドが導入され、話題を呼んだ。リラクゼーション効果や体力の早期回復が期待され、…

<本の紹介>ルポ 過労シニア「高齢労働者」はなぜ激増したのか/若月澪子著
2025年12月29日 08:00
60、70代の本音と実態に迫る 労働の問題と言えば、男女格差、非正規雇用、外国人労働者、低賃金などが思い浮かぶが、シニア労働者の問題を思い浮かべる人はどれくらいいるだろうか。 街中でも60歳以上であろ…

〈本の紹介〉スコットランドと〈開かれた〉ナショナリズム/高橋誠 著
2025年12月03日 11:00
排外主義に陥らない可能性探る 近年、欧米における極右の台頭が顕著となり、その余波は日本にも及んでいる。極端なナショナリズムに共通するのは、定義が曖昧かつ恣意的な「自民族」の利益を優先し、移民排斥を訴え…

〈本の紹介〉最強に面白い天気/荒木健太郎 監修
2025年09月17日 13:25
近年大雨により日本各地で大きな被害が出ているが、大雨は増えているのか。答えは「イェス」。気象庁によると、1時間に50ミリ以上降る大雨の、2015~24年の10年間の平均発生回数は約334回。1976年…

〈本の紹介〉国から見すてられる人びと/鈴木文治著
2025年08月25日 08:53
棄民政策の実態とは 障がい者・ホームレス・非行少年。いずれも一般的に、「社会不適合者」とみなされている人々だ。 現代社会ではかれらについて、「生まれながらにして悪」「努力をしていない怠け者」などと、一…

〈本の紹介〉グローバル格差を生きる人びと
2025年08月25日 08:30
国際協力がもたらす矛盾 グローバリゼーションによって生まれる世界の政治経済や知識生産における不均衡は、結果的にアフリカをはじめとした地域で絶え間ない暴力や貧困、食糧不足などの問題をもたらしてきた。グ…

〈本の紹介〉「好き」を言語化する技術/三宅香帆著
2025年07月14日 09:00
「推し語り」で人生を豊かに 皆さんには「推し」がいるだろうか。推しとはだれかに薦めたいと思うほどに好感を持っている人物や物を指す言葉。その対象はアイドルや歌手、アニメや漫画、スポーツなど多岐にわたる。…

<本の紹介>僕には鳥の言葉がわかる/鈴木俊貴著
2025年07月13日 07:00
「鳥語」解明にかけた探求の日々 古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、「動物の鳴き声は快か不快かを表すにすぎず、人間の言葉のように意味を持つものではない」と主張した。「僕には鳥の言葉がわかる」という題…

〈本の紹介〉京都の伝統産業に生きた在日朝鮮人―西陣織と京友禅/安田昌史著
2025年06月13日 11:20
重労働を強いられた同胞の生を描く 植民地時代から多くの在日朝鮮人が携わってきた産業の一つとして、京都の繊維産業(西陣織、京友禅)が挙げられる。本書は、日本伝統と見なされる繊維産業における在日朝鮮人をテ…

〈本の紹介〉世界を変えたスパイたち / 春名幹男 著
2025年05月27日 07:30
ウクライナ紛争にいたる暗闘の歴史 ソ連の崩壊は社会主義が失敗した当然の結果ではなく、米国がソ連に仕掛けた秘密工作が功を奏したのではないか。公開された公文書や関係者の著作などに基づき歴史の舞台裏で蠢いた…

〈本の紹介〉言語の本質〜ことばはどう生まれ、進化したか/今井むつみ、秋田喜美 著
2025年04月28日 10:01
発声から言語への変遷を分析 部屋やトイレの扉が閉まっていたとき、小さな子どもは「あちぇちぇ(開けて)」と言う。お菓子の袋も「開ける」だと気づいてから、ミカンを食べたいときも「あちぇちぇ」と言う。 これ…

〈本の紹介〉武器化する経済/ヘンリー・ファレル、アブラハム・ニューマン著
2025年04月24日 08:00
世界を脅す「地下帝国」 本書は、米国の覇権がいかに経済的手段によって維持され、強化されてきたかを示している一冊だ。核心は、軍事力やGDPといった従来の指標だけでは測れない「見えない権力」(通信ネットワ…

