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〈学美の世界49〉纏わぬもののカタチ/康貞淑

連なる発想を膨らませた後、間をあけて客観的に判断する。このプロセスの循環が、カタチとなる。カタチは千差万別だが、ひた向きに追い求める者の姿や率直さはみな眩しく映る。 ◇◇ 丸いものは何だろう。太古の生…

〈ものがたりの中の女性たち65〉醜い春香から美しい春香へー「薄色春香説話」

あらすじ 春香は官妓月梅の娘で、醜い容貌のせいで30歳を越えて未婚である。ある日、川で洗濯をしていると、南原府使の子息である李道令(若様)を見かける。名は蒙龍である。その後、恋煩いで寝込むようになった…

〈読書エッセー〉晴講雨読・山本義隆『福島の原発事故をめぐって』が語るもの/任正爀

2011年の東日本大震災から12年になろうとしている。ちょうど干支が一回りする年月で復興もそれなりに進んでいるが、まったく目途が立たないのは福島原発の事故処理である。それも当然で、人間は放射能を制御で…

〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 52〉パレスチナの教育問題とウリハッキョ

映画「教科書のナクバ」を観る アル・ジャジーラ制作のドキュメンタリー映画「教科書のナクバ」の日本語版完成を記念し、2月4日(東京大学)、11日(京都大学)に上映会があり、京都の会で、日本の文脈・在日朝…

〈時事エッセー・沈黙の声 32〉命脅かす入管法改悪案再提出/浅野健一

国際水準に適った人権保障を 岸田政権は今国会に2021年の国会で廃案になった入管難民法改正案(以下、入管法改悪案=旧法案とする)の再提出を予定している。旧法案は名古屋出入国在留管理局で収容中のスリラン…

〈ウリハッキョサポーターの課外授業 朝鮮近現代史編21〉1930年代戦時体制下の朝鮮(1)

「大陸兵站基地」化政策 ■「鮮満一如」 1931年9月18日、柳条湖事件が起こされ、関東軍は満州侵略戦争を開始しました(「満州事変」)。朝鮮軍は関東軍の要請に応じて、兵力の半ば以上を増援部隊として越境…

〈民族教育と朝鮮舞踊24〉舞踊教育の発展のために―新しい舞踊教材と舞踊教員講習―

  民族教育における舞踊教育の今後を展望すると、いくつか課題がある。何よりも舞踊ソジョ(部活)に対する舞踊教育理論の確立、実践的な方法論の研究が必要であろう。民族教育の中での舞踊教育は外での…

〈ものがたりの中の女性たち64〉「それが両班の礼節ですか」―柳氏

あらすじ 妻を亡くした判書尹絳(ユンガン)は晩年に観察使として忠清道に赴く。ある村に着くと、観察使の行列をひと目見ようと村人が大勢集まり、女子どもは塀にもたれかかり見物している。混雑で塀が崩れてしまい…

【寄稿】なぜ朝鮮人虐殺だったのか/中津川事件の真相調査を巡る動きから

昨年末、本紙では「中津川朝鮮人虐殺から100年~アイゴ谷と呼ばれた地~」と題する特集(12月28日付)を掲載し、1922年に新潟県津南町で起きた朝鮮人労働者への虐待・虐殺事件について紹介した。今年で1…

〈読書エッセー〉晴講雨読・書物としての『安達元彦・岡田京子ソング集』/任正爀

舞台を生で観るというのは多くの人にとって非日常的な出来事だろう。筆者も同様であるが、一時、大学院生の頃にしばしば劇場に足を運んだ。なかでも一番豪華な舞台は帝劇でのミュージカル、森繁久彌『屋根のうえのバ…