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〈コッソンイ・繋 -統一への思い咲かせ―〉忘れられないオンニ(下)/李笑美さん(1992年、東京第6初中・中3)

(前回より続く) その時の写真からは、ジョンファオンニ(お姉さん)に会って私がどれほど嬉しかったのかがよく伝わってきます。写真を撮ったあとサインをもらい、私は手紙を渡しました。ジョンファオンニは驚きな…

友だちと築く歴史と未来/「ともだち展」20周年記念ギャラリートークで

4~6日に開催された第20回「南北コリアと日本のともだち展」。5日にはギャラリートークが行われた。第1部では、「東アジアの平和のつくりかた-絵本のちから」をテーマに日本国際ボランティアセンターの今井高…

〈コッソンイ・繋 -統一への思い咲かせ―〉忘れられないオンニ(上)/李笑美さん(1992年、東京第6初中・中3)

4.24教育闘争73周年に際して南朝鮮で出版された「コッソンイ」第3集「私たちは統一に走って行きます」には、1982年から2019年までの「コッソンイ」作文コンクール(主催=朝鮮新報社)入選作品のうち…

短編小説「道づれ」5/キム・ビョンフン

彼女は何度も「おじさん、おじさん」と言いながら、後ろから私の肩を動かして角度を調節してくれた。私は「おじさん」よばわりを気にする暇もなく、ただ彼女のするままになっていた。するとほんとうに、まつ毛よりも…

〈群馬追悼碑裁判〉「守る会」、判決前に賛同署名呼びかけ

“本質は歴史修正主義との戦い” 県立公園「群馬の森」(群馬県高崎市)にある朝鮮人強制連行犠牲者追悼碑をめぐり、県が設置期間の更新を不許可としたのは違法だとして、碑を設置した「記憶・反省そして友好」の追…

短編小説「道づれ」4/キム・ビョンフン

「娘さん、それはいったい何の卵ですか?」 とうとう私は彼女にきいた。周りのものも好奇心にみちた眼差しで彼女を見つめた。するとどうしたことか彼女の顔がみるみるうちに真赤になった。彼女はあわてて缶の口にガ…

〈本の紹介〉コロナ時代のパンセ―戦争法からパンデミックまで7年間の思考/辺見庸著

現代日本への痛烈な警告の書 コロナ禍の日常に忍び寄るというより、勢いを増す思想、言論統制。4月末には日本政府が「従軍慰安婦」の表現を「慰安婦」とする答弁書を閣議決定し、文科省は今後の教科書検定に適用す…

短編小説「道づれ」3/キム・ビョンフン

ちょうどこのとき発車を告げる汽笛が鳴った。びっくりした娘はあわてて缶を持ち上げると一目散に乗車口の方へ駆けてきた。手にした缶をさっと肩の高さに持ち上げると、左手で缶の下を支え、用心深くデッキの踏段に置…