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〈本の紹介〉辺見庸×佐高信著『絶望という抵抗』

“歴史の節目に何を表現するのか” 「対談中、幾たびか脳裡をよぎったのは『もう確実なことはなにもなくなった』という言葉だった…」 歴史修正主義が台頭し、軍国主義への動きが加速する中で、権力に迎合したマス…

〈本の紹介〉金文子著「日露戦争と大韓帝国」を読む

日露開戦の「定説」に修正を迫る 日本が引き起こした侵略戦争 日本では一般に、日露戦争は「日本の祖国防衛戦争だった」と信じられている。本書は、このような「定説」を批判し、日露開戦に向けた戦争準備、開戦当…

〈本の紹介〉Fight for Justiceブックレット/Q&A「慰安婦」・強制・性奴隷

朝日新聞の誤報事件によってまるで「慰安婦」問題が捏造されたかのような言説がまかり通っている昨今。こうした醜悪な事態に切り込むまたとないブックレットが出版された。 吉見義明、西野瑠美子、林博史の各氏らの…

〈特集・東学農民戦争から120年〉「明治日本の植民地支配―北海道から朝鮮へ」/井上勝生著

隠ぺいの歴史、徹底追跡の旅 1995年7月、著者が勤務する北海道大学の古河記念講堂「旧標本庫」に放置されていた6体の頭骨が発見された。その内の1体には「東学党首魁」と墨書されており、添えられていた書付…

〈特集・東学農民戦争から120年〉「東学農民戦争と日本」/中塚明、井上勝生、朴孟洙共著

生々しい「朝鮮人ジェノサイド作戦」 日清戦争時における朝鮮人ジェノサイド作戦の歴史的事実を、最新の研究にもとづき、新史料を交え、生々しく伝える。本書は、井上氏の史料調査の成果を含めて、中塚氏のこれまで…

〈本の紹介〉薩摩・朝鮮陶工村の四百年 久留島浩、須田努、趙景達 編

薩摩焼に宿る苦難の歴史 16世紀末、「壬辰倭乱」の際、薩摩の島津義弘によって連行された朝鮮人陶工たちとその末裔によって薩摩焼の歴史が紡がれてきた。 本書では、薩摩焼発祥の地である苗代川の風土と400年…

〈本の紹介〉朝鮮民族の抹殺を追求、抵抗思想の芽を摘む/「日帝時代の韓国教育史」を読む

本書は、サブタイトル(日帝の対韓国植民地教育対策史=1985年刊の原著の題名)にもあるように、日本帝国主義が朝鮮において、植民地主義教育をどのように扶植し恣行したのかを、教育法令等を軸に政策史的側面か…