公式アカウント

〈食のはなし13〉冬の食中毒・感染症に注意しよう/李幸子

2018年02月02日 15:55 コラム

皆さんは、「食中毒」と聞くと、どの季節を思い浮かべるでしょうか?

よく「食当たり」と言われる食中毒の多くは、夏に起こることが多いですが、実は、冬に特に注意が必要な食中毒があります。今回は、感染性胃腸炎のひとつである、ノロウイルスについてお話しします。

○ノロウイルスについて

感染性胃腸炎とは、ウイルスに感染することによる胃腸炎です。以前はよく「胃腸かぜ」と呼ばれていた症状が、これにあたります。感染源となるウイルスで代表的なものは、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどです。ロタウイルスは幼児での発症が多いのが特徴で、冬に保育園や幼稚園で爆発的に流行することがあるということは、幼い子をもつオモニたちはよくご存じのことでしょう。また、ノロウイルスによる食中毒は、ここ10年ほどで一気に認知度が高まった食中毒で、ほとんどの方がこの名前を知っているでしょう。ホテルや飲食店のお手洗いなどに、ノロウイルス対策についての表示をしている店舗も、最近では多く見かけます。

ノロウイルスは、すべての年代で発症する可能性の高い感染症で、こちらも爆発的な流行がみられます。特に冬に流行し、昨年の3月、東京の立川市の小学校で発生した、刻みのりでの集団食中毒が記憶に新しいですね。

Facebook にシェア
LINEで送る