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〈朝鮮史から民族を考える 7〉東アジア三国の分岐

資本主義発展の可能性を破壊 分岐の原因をめぐる論争 近代の東アジアにおいて、日本は帝国主義的自立をとげ、朝鮮はほかならぬその日本の植民地となり、中国は帝国主義諸国の半植民地になった。こうした三国の分岐…

〈くらしの周辺〉息子よ、共に脱皮しよう/慎栄根

それは突然の事であった。わが家で飼っていたホワイトザリガニが脱皮したのである。珍しいからと職場の先生がくださったものだが、ハサミが小さく不恰好なうえに動きも鈍かったので、正直あまり気に入ってなかった。

〈朝鮮史から民族を考える 4〉朝鮮民族の形成発展(下)

開放的な前近代の「民族」意識 朝鮮民族の形成 中国の東方に位置する世界で、最も早く国家形成のメカニズムが始動するのは、朝鮮半島の西北部を中心とした地域であった。檀君朝鮮や箕子朝鮮の伝説の信憑性はともか…

〈朝鮮史から民族を考える 3〉朝鮮民族の形成発展(上)

200の国家、4千~5千の民族 民族の形成 現在、世界にはおよそ200の国家が成立しており、その内部に、四千から五千といわれる民族集団が取り込まれている。世界の民族の歴史を全体として包摂するような発展…

〈くらしの周辺〉植物に教えられたこと/慎栄根

妻と相談してわが家の殺風景な駐車スペースに花壇を作ることになった。DIYが得意な私は「まかせなさい」とばかりに図面を書き、ホームセンターへ通い詰め、必要な資材を買いそろえた。しかし主役である肝心の花木…

〈朝鮮史から民族を考える 2〉理論的問題(下)

「われわれ意識」の下部構造 愛国心、祖国批判 いま、日本では、愛国心が国家主義にかすめ取られ、愛国でなければ反日であるという極端な言説が幅を利かしている。愛国心はパトリオティズムの日本語訳とされている…

〈朝鮮史から民族を考える 1〉理論的問題(上)

ナショナリズムの積極的役割 連載にあたって 現在、「民族」をめぐって多種多様な言説が飛び交っており、在日同胞の間でもさまざまな考え方が見られる。民族的な存在である在日朝鮮人にとって、「民族」に対する理…

〈くらしの周辺〉冷麺の味と国際化/慎栄根

論文執筆のため2週間ほど朝鮮に行ってきた。ホテルで過ごしていると顔見知りの運転手にばったりと出会った。握手を交わしながら食事でもと誘うと、彼は「アレだけは勘弁してくださいよ」とおどけて笑った。「アレ」…