
〈聴くシンボ〉(12月20日-12月26日)
2021年12月26日 08:00
「聴くシンボ」は、朝鮮新報電子版 DIGITAL SINBOのニュースを音声でお聞きいただけます。同サービスでは、1週間の主要ニュースをピックアップし、毎週日曜日にダイジェストでお届けします。生活のさ…

短編小説「春の農村にやってきた青年」24/千世鳳
2021年12月06日 10:54
「まあ、いいから、靴下をくれ!」 「本当に、じいさんの言うことを聞いてると、とても正気だとは思えやしないよ! バルバリってどこのバルバリさ」 妻は靴下を持ってきたが、夫がどうかしてるのではないか確かめ…

〈聴くシンボ〉(11月29日-12月5日)
2021年12月05日 08:00
「聴くシンボ」は、朝鮮新報電子版 DIGITAL SINBOのニュースを音声でお聞きいただけます。同サービスでは、1週間の主要ニュースをピックアップし、毎週日曜日にダイジェストでお届けします。生活のさ…

短編小説「春の農村にやってきた青年」23/千世鳳
2021年12月04日 15:19
「そうしたら、何て言ってました?」 「いまおまえさんがもらっている点数でも高すぎるとよ」 「な、なんだって? いまの点数でも高すぎる?」 おやじは返事もせず、真鍮の器に盛ったごはんにお湯をかけてさらさ…

短編小説「春の農村にやってきた青年」22/千世鳳
2021年12月03日 15:20
「ハハハ、もう威張る話はやめにして、いっちょう、相撲でも取るか!」 トラクター手は、眉毛の濃い丸顔のキルスが頼もしく立ち上ると、その首をしっかり抱いた。居合わせた組合の人々の間から笑い声が起こった。二…

短編小説「春の農村にやってきた青年」21/千世鳳
2021年12月02日 07:09
キルスは、胸に腕組みした指をぱたぱたはじきながら考えた。彼の澄んだ瞳には涙さえ浮かんでいた。 しばらくしてから、おやじがものも言わずにもっそりと戻ってきた。先ほどとは違って、思いなしか、多少、顔色もや…

短編小説「春の農村にやってきた青年」20/千世鳳
2021年12月01日 07:55
「収入ですって? 収入が多いか少ないかってことなんか、そう気にしていませんよ。この組合の去年の分配実績を見ると、相当の分配をしてましたが、機械工場に劣るようなことはないでしょうよ」 「でも、技術者は、…

短編小説「春の農村にやってきた青年」19/千世鳳
2021年12月01日 07:54
おやじは、今度はモーターの方に目をやった。それを見て管理委員長はまた大声で笑った。 「なにはともあれ、キルス君、もっと研究してみることだ。そして、きみの言っていた水田じか撒機も作ってみなさい。今年は、…