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短編小説「澄んだ朝」2/コ・ビョンサム

「東部戦線から無電が入ったかね?」 「まだです、最高司令官同志!」 「まだか…。△△トンムはいるかね」 「はい、おります」 「ところで、トンムはなぜ寝ないのだね。はやく行ってやすみたまえ」 最高司令官…

短編小説「労働一家」31/李北鳴

「おい、腹がすいたろうが、あいつが来るまで待とうよ。それはそうと、今日、職場でまた叱られたよ」 「まあ、どうして?」 妻はお膳に白い布をかけながら手をとめて聞きかえした。 「のろまなんだとよ、ワッハッ…

「ゆがんだ憎悪心からの犯行」

日本社会や在日同胞を取り巻くニューストピックを週に一度、紹介する。 「ゆがんだ憎悪心からの犯行」 大阪府茨木市のコリア国際学園に侵入し火をつけたとして、建造物損壊などの罪に問われている太刀川誠被告(3…

短編小説「労働一家」30/李北鳴

「もし、トンムたちが2番目のピストンを私にまかせてくれるんだったら、私は真心をこめて、死力を尽くして立派な製品を作り出すことを固く誓います」 と達浩は自分の言葉を結んで檀を下りた。 「鎮求トンム!僕は…

短編小説「労働一家」29/李北鳴

「われわれは、北半部で育っているあらゆる民主勢力と、47年度人民経済計画の完成が38度線をなくし、統一された民主主義朝鮮の政府を建てる礎となり、柱になるということを忘れてはなりません。では、金トンムに…

李承信、代表初の先発フル出場

サッカー J3の全日程が終了 J3・最終節が20日に行われた。 金鍾成監督率いるガイナーレ鳥取は、カマタマーレ讃岐と対戦。鳥取所属の文仁柱選手(MF)は先発出場し、チームの勝利(3-0)に貢献した。 …

短編小説「労働一家」28/李北鳴

初めに、旋盤職場長の韓トンムが発言した。彼は切削した二つのピストン・ロットを厳密に調べた審査委員たちの一致した意見をもって壇上にあがった。 彼はまず、徐々に生産が低下しているアンモニア職場の実情を述べ…

短編小説「労働一家」27/李北鳴

「なんでしょう」 「スドルの下のことだよ」 鎮求は幼い肌がなつかしかった。だが解放前は思いもよらなかったし、むしろ出来るかと心配でならなかった。今では息子と娘を両膝にのせて昔話を語りたい鎮求の願いも、…