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短編小説「海州―下聖からの手紙」11/キム・ビョンフン作、カン・ホイル訳

(いったい、どういうことなんだ?)。こんな周囲の雰囲気などまったく気にもとめず、チルソントンムは着替えもせずにポケットから大事にしまっておいた手帳を取り出すと、「指揮」し始めたんです。 (「三段飯」よ…

ヘイト裁判で被告側主張の矛盾点指摘

日本社会や在日同胞を取り巻くニューストピックを週に一度、紹介する。 国連特別報告者、軍事独裁時代の人権侵害調査 過去の歴史にまつわる人権侵害実態などを調査するため南朝鮮を訪れた国連特別報告者(「真実、…

短編小説「海州―下聖からの手紙」9/キム・ビョンフン作、カン・ホイル訳

勢いづいたかれは、テントを吹きとばさんばかりの大声でこう叫ぶと、受話器を交換台の上に放り投げ、一目散に外へとび出しました。交換台には、使いものにならなくなった帽子が忘れられたままでした。それを持って追…

短編小説「海州―下聖からの手紙」8/キム・ビョンフン作、カン・ホイル訳

工大という言葉に、かれは一瞬体を固くしました。そして交換台の一角を射るような鋭いまなざしでじっと見つめるのでした。まもなく顔を上げたかれは決然たる態度でだしぬけに「中隊長同志!」と呼ぶのです。これには…

東京中高ラグビー部、都大会準優勝/7人制ラグビー

サッカー 記録づくめ/同胞Jリーガー J1・第17節が18日に行われ、朴一圭選手(GK)が所属するサガン鳥栖はジュビロ磐田と対戦した。朴選手はスタメン出場を果たすも、チームは1-3で敗れた。 J2・第…

短編小説「海州―下聖からの手紙」7/キム・ビョンフン作、カン・ホイル訳

「どうしたんです? 電話が切れてしまうわ……」 「もしもーし、どこだね? そちらは」 これを聞くと、かれは決心したように、空咳を二つ三つすると口を開いたんです。 「党委員長同志ですか?……、えー、ここ…

〈聴くシンボ〉難民とは?

「聴くシンボ」は、朝鮮新報電子版 DIGITAL SINBOのニュースを音声でお聞きいただけます。生活のさまざまなシーンで音声ニュースをお楽しみください。 ※音声読み上げソフトを導入しているため、音声…

短編小説「海州―下聖からの手紙」6/キム・ビョンフン作、カン・ホイル訳

「……わかりました……」 蚊の鳴くような声で一言こうつぶやいてとぼとぼ歩きだしたかれを、私は知らぬ間に追いかけていました。 かれは巨体を引きずるように、夕日が差し込む松林の細道を歩いていました。そんな…