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〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 66〉廉氏が権力中枢に上がれなかったのは?/種類と由来(53)

朱氏は稀姓の上位にあって、本貫は93を数える。 主な本貫と始祖は、陵城・朱餘慶、羅州・朱仲紹、押海・朱玄進、熊川・朱大翊、新安・朱潜、全州・朱仁で、やはり高麗の官吏が多い。 朱氏の登場は三国時代で、5…

〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 64〉高麗初期に門閥形成の玄氏/種類と由来(51)

玄氏一族は千有余年の歴史を持つ。 史書によると、新羅末の景明王2(918)年、玄昇という貴族が見え、高麗建国時には、玄律という兵部朗中(正5品)がいたとある。 したがって玄氏は、一族が繁栄して稀姓の最…

〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 63〉驪興閔氏、千年間王室と姻戚関係/種類と由来(50)

閔(ミン)氏は、長い歴史と由緒を持つ大門閥である。 閔氏は著姓の中程に位し、25の本貫を持つ。主な本貫と始祖は、驪興(リョフン)・閔稱道、黄驪・閔存壽、栄州・閔慵で、みな高麗の官吏。ほかに漢陽・竹山・…

〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 62〉魔術師の田禹治は特異な存在/種類と由来(49)

田氏は稀姓の最上位にあって、本貫は142を数える。 主な本貫と始祖は、泰山・田寵文(チョン・チョンムン)、霊光・田宗會、延安・田モク、潭陽・田得時で、みな高麗の文・武臣である。 そのうち、田寵文は高麗…

〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 61〉新羅の首相格 康氏、学者の多い周氏/種類と由来(48)

康氏は著姓の後半に位置する。56の本貫のうち、代表的な本貫と始祖は、信川・康葡匐(カン・ポボク)、載寧・康適、谷山・康庶、康翎(リョン)・康拯(ジュン)、晋州・康汝楫(ヨヂュプ)、雲南・康千熙、任実・…

〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 60〉新井白石と酒酌み交わした嚴漢重/種類と由来(47)

池氏は稀姓の上位にあって、81の本貫を持つ。 代表的な本貫は忠州で、始祖は池宗海と伝えられ、ここから、丹陽・広州・開城・驪州・坡州・楊州・水原を本貫とする池氏が生まれたという。 記録に初めて登場する池…

〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 59〉高麗8代王誕生させた蔡忠順/種類と由来(46)

まず「沈」という漢字。普通は「沈む」という意味の「침(チム)」と読むが、姓氏の場合は「심(シム)」という。 これは一字異音で、周知の例では「쇠(鉄)金(クム)」と「성(姓)金(キム)」がある。 沈氏は…

〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 58〉「天降紅衣将軍」郭再祐/種類と由来(45)

郭氏というと、壬辰倭乱のとき「天降紅衣将軍」(天が下した紅い衣の将軍)と讃えられた郭再祐(カク・ジェウ)将軍を思い出す人が多いであろう。 彼は郭氏の主軸をなす玄風(慶尚道達城)郭氏の出身であるが、郭氏…