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〈それぞれの四季〉“ファイアーアーベント”/李勇燦

ドイツの研究所に来て驚いた。皆仕事を終えるのが早い。事務室や技術管理室は午後3時頃には閉まり、夕方5時になると研究所全体が閑散とする。このことを表すドイツ語に、ファイアーアーベント(Feieraben…

〈それぞれの四季〉サイエンスの先に/李勇燦

朝大理工学部、東京大学大学院博士課程を経て、2018年6月からドイツで生活を始めた。博士研究員としてマックス・プランク生物物理学研究所で働き、生命のしくみを原子レベルで明らかにする研究をしている。 渡…

〈おぎオンマのちょっと一息 11〉埼玉朝鮮幼稚園とオモニ

埼玉朝鮮幼稚園での生活が、人生で初めての集団生活である。当時の私の写真を見て、子ども達は「オンマ、ぼうっとした子やったやろ?」と言う。確かに要領は悪かった。昼寝の思い出がある。全員が寝静まったと判断し…

〈ピョンヤン笑顔の瞬間 134〉雪だるまに笑顔弾ける

1月19日、今年(2020年)初の雪景色が平壌に広がった。 雪化粧された牡丹峰公園のあちこちで家族や友人らで雪だるま作りを楽しむ市民たちの姿が。 父母と一緒に完成させた巨大雪だるまに歓喜する姉弟の姿も…

壮大な変革

朝鮮労働党の機関紙が「変革」を強調している。昨年末の党中央委員会総会が契機となった。金正恩委員長は正面突破の路線を示しながら、社会主義建設のすべての部門で、直面する難関を自らに内在する欠陥と結び付けて…

サバイバーたちの願い

「力尽きるまで、最後までたたかう」―。日本軍性奴隷制被害者であり人権運動家の金福童さんの死去から1年。南朝鮮では追悼行事や映画会などが行われ、記憶を継承し、遺志を貫く思いが改めて示された。性暴力根絶を…

〈取材ノート〉朝鮮のアスリートに期待

東京五輪が迫る中、朝鮮のアスリートの活躍が紙面をにぎわせている。 昨年、朝鮮は国際大会などで180の金メダルを獲得。お家芸の重量挙げでは、世界屈指の姉妹リフター、リム・ジョンシム、ウンシム。4つの五輪…

道をまたぐ人気食料品

美味しくて安全で安い。朝鮮国内の工場で生産される食料品が人気を博し、外国製品が商品棚の隅に追いやられて久しい。平壌から遠く離れた咸鏡北道清津市でも同じような現象が起きていた