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在日朝鮮人にとって名前とは/韓翔昊

2023年12月25日 10:00 それぞれの四季

関東大震災・朝鮮人虐殺から100年、朝鮮戦争停戦から70年、4・24教育闘争から75年の今年、私たちが問うべきは何なのか?

36年もの間、日本帝国は朝鮮半島を植民地とし支配することによって、朝鮮の民衆を利用し、資本、帝国の糧とした。その背景には、より効率的な支配、帝国拡大のための徹底した人格の破壊、収奪、虐殺があった。

1937年以降、皇国臣民化政策が猖獗(しょうけつ)を極める中、39年に朝鮮民事令は改正され、40年、朝鮮総督府によって「創氏改名」が施行された。「創氏改名」は朝鮮人の人格を破壊し植民地支配の土壌をならすことで、朝鮮の人々を使い捨ての兵力として戦争に動員していくことが真の目的だった。朝鮮人の抵抗、「創氏改名」への批判言動は、「治安を妨害する」行為とみなされ、大日本帝国の保安法、治安維持法によって処罰された。

当時、自らの名前を名乗ることで、生を脅かされるような状況に置かれた朝鮮人の「怒り」「痛み」「苦しみ」はいかほどであったのか、今こそ問わなければならないと思う。なぜならば、このような状況は現在においても地続きであると言わざるを得ないからだ。いま在日朝鮮人にとって民族名を使うということは、植民地主義、帝国主義に対する最も生活に根ざした抵抗ではないだろうか?

(兵庫県在住、留学同兵庫専従活動家)

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