公式アカウント

【投稿】ユネスコ世界遺産委員会決議が語るもの/朝鮮人強制連行真相調査団日朝合同事務局

2021年08月24日 09:00 主要ニュース 歴史

国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は、本年7月22日、日本が申請して2015年に世界文化遺産として登録が認められた長崎市の端島炭鉱(軍艦島)を含む「明治日本の産業革命遺産」について、「強い遺憾」を盛り込んだ決議を全会一致で採択した。

端島炭鉱(軍艦島)の全景

その理由は、「産業遺産情報センター」(東京都新宿区)における展示内容が、「朝鮮半島などから連行され労働を強いられた人々についての説明が不十分」であるというところにある。15年の登録時、日本政府は、「犠牲者を記憶にとどめるための措置をとる」と約束していた。ユネスコ世界遺産委員会の今回の報告書では、「軍艦島の関連で展示されている証言は、労働を強いられた例がなかったかのようなメッセージを伝えている」「犠牲者を記憶する目的に適切に応じた展示はない」と結論づけている。

これに対し加藤官房長官は、日本は世界遺産委員会の決議、勧告を真摯に受け止め、約束した措置を含め、誠実に実行して履行してきたと述べ、外務省幹部は「決議で日本の立場を変えることはない」と述べたことが報道されている。

しかし、この展示内容と、決議を受けた日本政府の立場は、国際的な信義を完全に裏切るものである。15年の登録時、犠牲者を記憶にとどめるための措置をとるとした約束を反故にしている。

Facebook にシェア
LINEで送る