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〈学美の世界45〉具現化した「声」に耳を傾けて/李民花

私は学生たちの美術作品を審査をするのがとても苦手だった。審査とは一般的に「査定すること」であるが、自分の物差しでその優劣や等級などを決めていいものかと葛藤と不安で押しつぶされそうになっていた。更に一般…

〈学美の世界42〉民族教育とアイデンティティ、そして表現の通過点/玄明淑

学美審査の場では、その造形性と発信力に共感する「もの言う作品」と出会うことがある。異国の地にはびこる差別に抗い、脈々と民族教育を引き継いできたウリハッキョに通う生徒たちは、その成長過程に培った思考や葛…

〈学美の世界41〉個性あふれる作品たち/金洸秀

私自身絵を描き、粘土をこね、作品制作を行いながら、美術教員を勤めている。それは図工、美術のメインはやはり実技が主な授業であり、作品制作を通して学ぶ事がたくさんあるからだ。実技的な事はもちろん、テーマを…

〈学美の世界 40〉目のある風景/金誠民

思春期の頃、造形表現の世界に身をおく者は、他では味わえない特別な経験ができる。 それは真っすぐに何かを「見る」経験である。 ある造形が始まった。表現者は、自らが求めるままに「イメージのまな板」の上に素…

〈学美の世界 39〉作品表現に至るまで―東京中高・高2鄭大悟の場合/崔誠圭

今回の「学美の世界」では生徒の作家世界がどの様な経緯でそこまでに至ったかを近くで観察できている特権で書いてみようと思う。一昨年からの全国審査や全国合同合宿の中止を余儀なくされている。各地方ごとに美術部…

〈学美の世界 39〉作品表現に至るまで―東京中高・高2鄭大悟の場合/崔誠圭

今回の「学美の世界」では生徒の作家世界がどの様な経緯でそこまでに至ったかを近くで観察できている特権で書いてみようと思う。一昨年からの全国審査や全国合同合宿の中止を余儀なくされている。各地方ごとに美術部…

〈学美の世界 38〉多様な表現のリアリティと感性の進化/朴一南

「憂い」「そわそわ」「どきどき」など複雑な人の感情や音楽的ニュアンスを表そうとすると、具体的な実像は浮かび難く、アクションペインティングのような抽象的な表現になりがちだが、かえってその方が複雑な感情や…

〈学美の世界 37〉観る者を惹きつける/成明美

76周年を迎える民族教育の歴史の中で50年の道のりを(コロナ過で全国規模で開催できなかった展示を含め)歩んできた在日朝鮮学生美術展。時を経るごとに表現の幅を広げ巧みさを増し、造り出される子どもたちの表…