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圧力をはねのける力

スタニスラフスキー・システムという演技法がある。自身が演じる役と同じような意識、行動を日常的に取ることで、その役を演じた際に同じような感情が湧き上がってくるようにする手法だ。 ラッパーであり詩人のFU…

非対称性を考える

北海道における強制労働犠牲者たちの遺骨発掘および追悼と、歴史を発信・共有する拠点であった「笹の墓標展示館」が、今夏、再建を控えている。本紙では今年2月、その「展示館」再建に向けた巡回展に携わる関係者ら…

都合のいい条例

「都民の理解が得られない。東京都こども基本条例にしたがって考えた時、都はこんな主張をこれ以上突き通せないはずです」。 要請での一言が印象に残っている。朝鮮学校支援団体や超党派議員からなる「都議会勉強会…

取材ノートに記すもの

引出しにしまっている過去の取材ノートを読み返した。 筆跡から蘇る情景―4.27板門店宣言に沸いた同胞社会、東日本大震災10年の節目に訪れた被災地、地方歌舞団公演でのオッケチュムの輪に、留学同で民族の心…

世界の周縁から

ここ半年で2度、海外のチュチェ思想研究家に話を伺う機会に恵まれた。今年1月には、インドから訪日したアジア・チュチェ思想研究所理事長を取材。昨秋に訪れたアフリカでは、同地域におけるチュチェ思想研究の重鎮…

浮かび上がる歴史

見て、聴いてきたものが、一面的でしかないことを、最近になり改めて感じている。 年が明け、今年の初取材となった東京・稲城での写真展でのこと。在日朝鮮人1世にフォーカスしたこのイベントを、地元・稲城の地で…

祝いの場で感じた熱意

今年も各地で20歳を迎えた同胞青年らを祝う行事が行われた。 「2023年度広島20歳青年祝賀会」では、100人を超える同胞たちが青年らの新たな門出を祝福した。参加者らは民謡のリズムに合わせて手を取り、…

「沈黙」の再生産

パレスチナ自治区におけるイスラエルの不法占領を告発する、「沈黙を破る」という名の非政府組織がある。活動主体は、良心の呵責に苛まれた元イスラエル軍将兵たち。かれらの姿を追った映画「愛国の告白─沈黙を破る…