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〈取材ノート〉“ハッキョのため、それしかない”

はじめて行く地に心が揺さぶられ、はじめて会う人々に感動をする。 繰り返し行く地ももちろんだが、一度も訪ねたことのない場所へ行くときの緊張感というものは何度味わっても特別なものがある。 11月初旬、出張…

〈取材ノート〉使ってはいけない言葉

以前「日本死ね」という言葉が話題になった。 待機児童問題に対し「死ね」と過激な物言いで不満を訴えた言葉だ。 しかしこの言葉は、どんな時でも、誰に対しても使ってはいけないと教えられてきた筆者にとって、少…

〈取材ノート〉零れ落ちる被害者の生

「私たちは『記憶しよう』と言う。でも『何』を記憶するのかについて、実は、よく知らない」 写真家・安世鴻さんの言葉にはっとした。 「日本軍性奴隷制問題」――。戦時性暴力に反対する連帯の象徴? 外交上の懸…

〈取材ノート〉問われる日本社会

メディアの加熱報道は時に人格攻撃に転じることがあると、最近の取材現場で痛感させられた。秘書への暴言や「二重国籍問題」など、国会議員のいわば「不祥事」が続く昨今の政治状況。問題の核心には触れず、必要以上…

〈取材ノート〉汗っかき

学生中央体育大会ラグビー競技が行われた愛知のラグビー場。宙を漂うトンボが秋の訪れを知らせる。振り返れば今年の夏も「あつかった」。

〈取材ノート〉タコがいっぱい出来そうだ

「ミサイル発射ミサイル発射。『北朝鮮』からミサイルが発射されたもようです。頑丈な建物や地下に避難して下さい」 「これまでにない脅威」「『北朝鮮』に最大限の圧力を」 「国連安保理によって新たな対『北朝鮮…

〈取材ノート〉大好きなハラボジ

私事だが、先日、祖父が亡くなった。88歳。大好きなハラボジ。まだまだ元気だったのに。 小さな時から、正月には祖父の家に行っていた。扉を開けると、フワッと懐かしい匂い。「よく来たね」と笑う声がする。 ギ…

〈取材ノート〉夜会に行こう

記者ならば、好む好まざるを問わず勝負に出なければならない時がある。出張中ならばなおさら、失敗は許されない。一期一会―そんな予感を胸に、情報力、分析力、ときに直観を信じて暖簾をくぐる。それは、朝、昼、晩…