
〈人物で見る朝鮮科学史 13〉武寧王とその時代(中)
2006年07月01日 00:00
京都・広隆寺の弥勒菩薩像は、日本の国宝彫刻第1号として知られている。その優雅な姿で人々を魅了する木造仏像であるが、朝鮮から渡来したともいわれている。実際、百済および新羅の「金銅弥勒半跏思惟像」と非常に…

〈人物で見る朝鮮科学史 10〉広開土王とその時代(下)
2006年04月28日 00:00
中国・吉林省集安に、広開土王の遺志を継ぎ高句麗の領土を拡げた長寿王の墓といわれる「将軍塚」がある。底辺約34メートル、高さ約13メートルの7段からなるピラミッドのような積石陵墓である。むろん世界遺産に…

〈人物で見る朝鮮科学史 9〉広開土王とその時代(中)
2006年04月14日 00:00
「天文」とは天空で起こる現象を意味する言葉で、それと類似の地表水の存在と運動変化を意味する「水文」や「人文」という言葉もある。天文学とは文字通り天文知識が体系化されたものであるが、留意しなければならな…

〈人物で見る朝鮮科学史 8〉広開土王とその時代(上)
2006年04月01日 00:00
紀元前277年の建国といわれる高句麗は、676年に新羅・唐の連合軍によって滅びるまでの約1000年間、東方の強大国として君臨した。東明王こと高朱蒙を始祖として28代の王を数えるが、その最盛期は19代の…

〈人物で見る朝鮮科学史 7〉古朝鮮から高句麗へ(番外編)
2006年03月25日 00:00
科学史のおもしろさは、科学技術発展を成し遂げた人たちの創意工夫と、そこに秘められた人間ドラマにある。これは科学史研究それ自体にも当てはまるが、今回は番外編として、それと関連するエピソードを紹介したい。…

〈人物で見る朝鮮科学史 6〉古朝鮮から高句麗へ(下)
2006年03月19日 00:00
ギリシャ神話に、人間に火を与えゼウスに罰せられるプロメテウスの話がある。東洋の慈悲深い神様に対して、西洋の神様はどうも血なまぐさい気がしてならないのだが、それはさておき、この神話は火がいかに貴重なもの…

〈人物で見る朝鮮科学史 5〉古朝鮮から高句麗へ(上)
2006年03月11日 00:00
中国古代の知識人は、東方に住む異民族を「東夷」と呼んだ。夷という漢字は、「大きい弓」という意味であり、その民族は強力な軍事力を持っていたことが窺える。他方、「くろがね」を意味する「銕」にも、夷という字…

〈人物で見る朝鮮科学史 4〉檀君とその時代(下)
2006年02月25日 00:00
一言で科学技術といっても、もともと科学と技術は別個のものである。科学は活動面から見れば新しい知識の探求であり、技術は労働手段として発生し後にその手段を創造する手段自体も技術となった。人間は技術によって…