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〈ものがたりの中の女性たち59〉恋人である前に「知己」でありたいー妓生弄月

あらすじ 朝鮮王朝仁祖の時代、金(キム)眞性(ジンソン)という十八歳の美しい少年士人は、父の名代で松都の商人李(リ)希(フィ)徹(チョル)に貸した十万両を回収に赴く。そこで眞性は、名高い妓生弄(ロン)…

ウリマルを考える③在日のウリマルとヘブライ語/朴宰秀

前回、在日朝鮮人の民族問題を解決するには、血統と言語、民族性を守りそれを取り戻そうとする帰属意識を育むことが重要だと述べました。今回は、この帰属意識を行動に移すことで2千年間の言葉の空白を埋めた人類稀…

<エッセー>2022年夏の旅/高演義

めぐり来る残酷の季節、被爆を問い直す 近くを流れる小川のほとりの葉群れのあちこちから、季節の花々が顔を覗かせる。猫の額のようなわが家の庭の片隅にも、しっとり雨に濡れたアジサイがいつのまにか花開き、鮮や…

〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 46〉雑感―言葉の問題をめぐって

私たちにとって言語とは? 文化とは? 前回、目取真俊氏の作品「水滴」を通じて、現在なおも「標準語」たる「日本語」を強制され続ける沖縄、そして朝鮮人ということについて書いた。言葉をめぐる雑感を、もう少し…

〈読書エッセー〉晴講雨読・影絵の国から『小熊秀雄詩集』/任正爀

筆者の本棚で一番重い本は、壷井繁治、金子光晴、小野十三郎らの全詩集である。ここでいう重いとは文字通り物理的に重いという意味である。いずれもプロレタリア詩人・反戦詩人と呼ばれる人たちの限定版で、壷井繁治…

〈学美の世界43〉中級部作品の表層について/金明和

学美会場で受付をしていると来場者に質問や感想を受ける事が度々ある。 気になるのは「中級部の作品がとても暗いし怖い。心配になる」という保護者の感想だ。 しかし思い返してみて欲しいが、中級部といえば思春期…

〈時事エッセー・沈黙の声 25〉軍拡の自公圧勝で自壊する日本/浅野健一

NATO会議参加を容認したメディア 内政では「新しい資本主義」「令和版所得倍増」などと空疎な看板を掲げるだけで、外交では米国に隷従するだけの岸田文雄政権の政権党である自民党が、10日の参院選で単独過半…

米国の「人身売買報告書」を糾弾/朝鮮人権研究協会代弁人

朝鮮中央通信によると、朝鮮人権研究協会の代弁人は21日、談話を発表し、19日に米国が発表した「人身売買報告書」で、朝鮮と中国、ロシアをはじめとする国々に言い掛かりをつけたことに対し、人権に対する冒涜だ…

南・日外相会談に批判噴出/市民らが糾弾声明、抗議行動

尹錫悦政権発足後、初めて行われた南・日外相会談に対し、南朝鮮の市民らの批判が噴出している。

ウリマルを考える②ウリマルと在日朝鮮人の民族問題/朴宰秀

前回、民族の表徴は、血筋と言語、地域と文化生活の共通性で、これらを民族の外的要因と呼ぶことにしました。この中で血統と言語は民族を特徴づける最も重要な表徴です。しかし、在日朝鮮人の現況を見ると、この民族…