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〈歴史×状況×言葉 23〉国木田独歩/否定的現実の冷徹な観察者

ビフテキの付け合わせにはポテト、というのは定番の組み合わせのようだが、ではビフテキとポテトのどちらをとるかと問われたらどうだろう―「諸君は牛肉と馬鈴薯とどっちがいい?」「牛肉がいいねエ!」「しかしビフ…

〈朝鮮仏教と私たち 27〉高麗・義天(上)

宋に密航して仏教理論学ぶ 開城・霊通寺には、1125年に建立された大覚国師・義天(1055~1101)の業績を記した大きな碑が石亀の上に建っている。

〈朝鮮仏教と私たち 26〉八関会と然灯会

民俗的な信仰と道教的な色彩 王建の遺訓により高麗時代を通じて行われた八関会と然灯会とは、どんな行事だったのか。

〈朝鮮民族の美 17〉黒地白花 草葉文瓶(13世紀)

形は伝統的で、格式の高い梅瓶であるが、これまでの青磁梅瓶とはまるで違う、陶工の持って生まれた主観がありのまま現れている作品である。

〈朝鮮仏教と私たち 25〉高麗・太祖王建(下)

「訓要十条」定め、国家を統治 王建の遺した「訓要十条」のうち仏教に関連する部分をみると次のようである。

〈朝鮮民族の美 16〉青磁彫刻 童女形水滴(重要美術品)

可愛らしい童女の姿に作った水滴である。蓮の蕾形の髷が蓋となっていて、そこから水を入れ、少女の抱えている瓶が注ぎ口となっている。全体が良く均衡の取れた姿であり、特に瞳に淡く鉄彩が入っていたり、小さな口や…

〈歴史×状況×言葉 22〉森鴎外/権威・権力に平伏さぬ「意地」を

文豪森鴎外の「最後の一句」(1915)という作品が、朝鮮学校中級部3年生の日本語教科書に収録されている。江戸末期、太郎兵衛という男が死罪になる前日、16歳の長女いちが、弟妹と共に父の身代わりになりたい…

〈朝鮮仏教と私たち 24〉高麗・太祖王建(中)

全国に500の寺院を建立 王建(877~943)は、混迷の後三国を統一し、民族の悲願である統一を成し遂げ高麗500年の礎を築いた。王建の誕生は新羅末の禅師・道潼(809~898)によって予言されたと伝…

〈朝鮮民族の美 15〉青磁鉄絵 鳳凰牡丹文瓶(13~14世紀)

高麗も末期になると、政権の弱体化のためか高麗青磁を作る製作上の規制が弱くなり、陶工たちは、これまでの統制を破って、粗雑でありながら自由で個性的な作品を作り出すようになった。

〈朝鮮仏教と私たち 23〉高麗・太祖王建(上)

〝統一国家の偉業は仏恩〟 仏教は三国時代を通じて朝鮮半島に根づき高麗時代を通して朝鮮的な特色を持ち、朝鮮史上最も仏教が隆盛する時代を迎えた。