〈青商会、挑戦と継承の足跡〉Ep.7 さらなる飛躍への土台(3)/「コッポンオリ」の笑顔満開
2021年04月19日 10:20 主要ニュース 暮らし・活動中央青商会は2005年9月に迎える結成10周年に向け、青商会活動の2本柱である「民族ネットワーク」と「経済ネットワーク」を拡大していくことを目的とした「ミレプロジェクト」(05年2月5日決定)を打ち出した。04年から1年間にわたり各地の青商会、それに同胞や有識者を巻き込んで議論を深めた末、「経済ネット」のプロジェクトでは、経営相談窓口「KYCビジネスマネジメント」を開設。一方、「民族ネット」では、子育て支援ネットワーク「コッポンオリクラブ」の活動を展開していくことになった。
コッポンオリクラブの趣旨は、同胞社会の未来を担う4、5世の子どもたちの民族性を育み、学齢前児童を持つ保護者たちのネットワークを構築すること。中央青商会はこの活動を朝鮮学校の児童・生徒数の増加へとつなげるため、幼児向けのDVD、遊具や教材、イベントなど、さまざまなコンテンツを作り出す構想を練っていた。
とりわけ重視したのは、幼児向けDVDの「ウリウリ!コッポンオリ!」だった。イメージとしては「子どもたちに人気のテレビ番組『おかあさんと一緒』のような作品」(玄大植副幹事長、現・商工連合会副理事長)。しかし、青商会の力だけでは限界がある。ということで、企画担当者の玄大植副幹事長は朝鮮大学校に連絡を取り、教育学部の慎栄根教員、金峰華教員、文学歴史学部の孟福実教員、金正浩教員と協議を行った。
これまでにない試みのため、青商会側の提案は無理難題かに思われた。しかし、玄大植副幹事長の説明を受けるや、金正浩教員は心の中で「待ってました!」とガッツポーズを決めた。幼児向けウリコンテンツを製作した経験がすでにあったからだ。

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