〈パリ五輪アジア最終予選〉激闘終えた選手ら、祖国へ
2024年02月29日 16:24 スポーツ同胞らに温かく見送られ
パリオリンピック2024女子サッカーアジア最終予選第2戦で日本との激闘を終えた朝鮮代表は、4泊5日にわたる日本での滞在日程をすべて終え、29日午後、羽田発の航空便で日本を発った。
出国に先立って、宿泊先の京王プラザホテルで選手団を送る会が催された。この日、会場では選手らと同胞らが共に円卓を囲んだ。同胞たちの温かい激励を受けて選手らの緊張も次第にほぐれ、談笑する様子があちらこちらで見受けられた。コロナ禍で祖国訪問が中断されて早4年。祖国の人々と同胞らが心の距離を縮める貴重な時間となった。
五輪切符をかけた大一番の試合に敗れ、「同胞たちの期待に応えられず申し訳ない」(リ・ユイル監督、試合終了後の記者会見)と肩を落とした試合当日から一夜が明け、選手、監督らは悔しさをにじませながらも、心はすでに次を見据えているようだった。
リ・ユイル監督は「(競技場は)当然、日本のサポーターが多かったが、同胞たちの応援はそれと比べ物にならないほど熱狂的だった。期待には応えられなかったが、今回の経験を通じて、われわれがもう少し努力すれば(日本に)十分に勝てるという自信も得た。もっと良い結果で、必ず同胞たちに喜びを与えたい」と力を込めた。
壇上に上がったキャプテンのスン・ヒャンシム選手は、「小さな失敗に膝をつくのではなく、同胞たちの期待に応えられるよう、よりいっそう練習に励んでいきたい」と毅然と前を向いていた。
ウィ・ジョンシム選手は「異国で苦労する同胞たちに勝利で希望を与えたかった。次は必ず勝つ」と涙を拭い、「同胞たちも逆境に屈せず、がんばってほしい」とエールを送った。
(取材班)