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〈パリ五輪アジア最終予選〉朝鮮女子代表、28日に日本戦/試合の見どころ

2024年02月24日 06:00 スポーツ

実力発揮すれば勝算は十分

2017年、千葉市蘇我球技場で行われたE-1サッカー選手権で得点を喜ぶ朝鮮の選手たち(写真・盧琴順)

サッカー女子朝鮮代表が25日に来日し、28日には国立競技場でパリ五輪の切符をかけて日本とのアジア最終予選に臨む。FIFA U17女子W杯(2016年、優勝)や昨年の杭州アジア大会などで朝鮮代表に帯同した在日本朝鮮人蹴球協会の申載南事務局長に試合の見どころを聞いた。(まとめ・全基一)

-サッカー朝鮮代表が2017年のEAFF E-1サッカー選手権以来、7年ぶりに来日する。

 コロナ禍で祖国往来が中断されているなか、祖国に思いを馳せる同胞たちにとって、朝鮮代表の来日、勝利を目指してピッチを駆ける選手たちの姿は、祖国を身近に感じることができる非常に意義深いものだ。また、朝鮮学校でサッカーをする児童・生徒たちにとっては、躍動する選手たちを通じて「いつかあの舞台に立ちたい」という夢や目標を直接実感することができる機会でもある。

-朝鮮女子代表は昨年の杭州アジア大会決勝で日本に敗れたが、今回の勝算は。

 杭州アジア大会の決勝は内容でみれば朝鮮が圧倒している時間が多かった。数々のチャンスを得点につなげることができないまま、後半21分のセットプレーからの失点に始まり、24、27分と7分間で立て続けに得点を許した。ちょっとしたアクシデント的な側面もあっただろう。朝鮮が優位に試合を進めた時間帯にしっかりと得点していれば、試合の展開、結果も変わっていたのではないか。

アジア大会以降、朝鮮代表はパリ五輪への出場権をかけた女子アジア2次予選(23年10~11月)で、中国、韓国、タイの「死の組」を2勝1分けの1位通過、E-1選手権の女子予選(23年11~12月)ではリーグを4戦全勝し、決勝大会への出場権を掴むなど、世界ランク9位の実力を十分に発揮している。海外組が合流する同8位の日本はアジア大会とは戦力が異なるが、28日の試合でゲームをコントロールする力、苦しい時間帯の集中力をどれだけ発揮できるかなど、朝鮮が100%の実力を出し切れば勝算は十二分にある。また、来日する選手のなかにはU17女子W杯2016で李誠雅選手(サンフレッチェ広島レジーナ所属)と共に、決勝で日本を破って優勝したメンバーのスン・ヒャンシム選手(FW)、リ・クムヒャン選手(CB)もいる。中心選手としてチームをけん引する両選手の活躍にも注目したい。

申載南事務局長

-朝鮮代表のストロングポイントは。

 何よりも

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