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〈パリ五輪アジア最終予選〉あす決戦、「同胞たちと一心同体で勝利を」

2024年02月28日 00:19 スポーツ

決戦の場で最終調整

パリ五輪への出場権を懸けた日本との第2戦を翌日に控えたサッカー朝鮮女子代表。

27日午前、選手たちは試合が行われる国立競技場のピッチに入り芝の状態などを確認したあと、競技場内のジムでバーベルなどの器具を使用したトレーニングを行い身体の調整を行った。

競技場内のジムでトレーニングを行う選手ら(提供写真)

競技場内のジムでトレーニングを行う選手ら(提供写真)

昼食後には、第1戦の映像を見ながらチーム全体でミーティングを行った。

午後5時、東京・国立競技場でリ・ユイル監督が前日記者会見に臨んだ。

記者会見に臨むリ・ユイル監督(写真=盧琴順)

記者会見の後、選手たちは国立競技場のピッチで身体を動かした。冒頭部分のみ公開された公式練習では、選手たちに指示を飛ばすコーチ陣と積極的に声を掛け合う選手たちの姿が見られた。朝鮮チームのコンディションは明日の試合に向けて万全の様子だった。

国立競技場のピッチで練習を行う選手ら(写真=盧琴順)

関係者によると、夕食の会場で、本紙電子版で公開した李誠雅選手(サンフレッチェ広島レジーナ)のメッセージ映像がプロジェクターで上映された。代表選手の中には、過去に李選手と朝鮮代表として鍛錬に励んだ選手たちもいることもあり、会場には拍手が起こった。李選手の「(日本人のチームメートの中で)自分一人でも応援します!」という言葉には笑いが起こる一幕も。

李誠雅選手のビデオレターを試聴した(提供写真)

また、食事会場に飾られていた各地の在日同胞から寄せられた色紙は、たっての希望で選手たちが各自部屋に持ち帰った。

スン・ヒャンシム選手(FW、24)は、到着時に空港で歓迎し、横断幕や色紙で激励を寄せてくれた同胞たちに向けたメッセージを、関係者を通じて本紙に寄せた。

「飛行場に降り立って日本に着いた瞬間から、日本に来たという気持ちよりも祖国に降り立った気持ちになった。それは、到着ロビーに出た瞬間、『朝鮮民主主義人民共和国、万歳!』の声が響いたからです。遠く異国の地でも同胞たちが私たちと共にあるということを感じ、また、たくさんのメッセージを寄せてくれたことは、私たちにとって、大きな力になっています。メッセージに込められた意味を噛み締めて、明日の試合では同胞のみなさんと一心同体となり、必ず勝利することを決意します」(スン選手)

スン・ヒャンシム選手(提供写真)

パリ五輪の切符をかけた決戦は、いよいよ明日。24日、ジッダ(サウジアラビア)で行われた第1戦の結果は0-0。明日の第2戦で勝利したチームがパリ五輪の出場資格を得る。在日同胞の応援を受けたサッカー朝鮮女子代表の必勝を信じるばかりだ。

(取材班)

日時:2月28日(水)18:30キックオフ

場所:国立競技場

応援席価格:一般3500円(応援グッズ代込み)、高校生2100円、小中学生1000円

※入場券購入などの問い合わせは、各総聯本部、支部、団体まで

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