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〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 63〉現代の奈落における読書案内①

2024年02月03日 06:00 寄稿

現代の奈落で文学を読む

能登半島地震とともに新しい年が明けた。発災直後からこの1カ月、救助、救援対策において、公助は崩壊し、共助が叩かれ、自助任せの一方で、私利、利権や戦争体制には莫大なカネがめぐる、醜悪極まりない人災、棄民の風景がこの国を覆う。昨年本欄でとりあげた小田実(おだまこと)は、戦争も、被災も、「難死」(虫ケラのような無意味な死)だと生前厳しく批判したが、日本で、世界中で、いっそう「難死」があふれかえっている。

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