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広島朝高ボクシング部OB会がスパーリング大会を開催

2024年01月20日 09:00 スポーツ

「拳友」たちと拳を交える

大会には選手と観客約50人が参加した

広島朝高ボクシング部OB会(以下、OB会)が主催する「第1回スパーリング大会」が14日、同校ボクシング部の部室で行われた。大会には、OB会が主催するボクササイズクラブのメンバー、朝高OBら12人が出場し、拳を交えた。広島初中高の朴志晙校長、在日本朝鮮人ボクシング協会の梁学哲会長をはじめとする同胞、関係者ら約50人が集まった。

スパーリングに先立ち、OB会の崔炳換会長が挨拶した。崔会長は同胞社会と朝鮮学校を取り巻く環境が厳しいなかでも「明るく楽しくクラブ活動を継続できたのは、今日集まった同胞をはじめ、遠方に住みながらもエールを送ってくれるOBたちのおかげだ」と謝意を表した。

熱戦が繰り広げられた

公開練習の後、スパーリング大会が行われた。選手たちは日々の練習の成果を遺憾なく発揮し、熱戦を繰り広げた。なかでも「女子対決」「朝大ボクシング部主将対決」「27年ぶりの同級生対決」など、迫力あるカードが組まれ、会場は大いに盛り上がった。

在日本朝鮮人ボクシング協会の梁学哲会長は、試合後の挨拶で「選手たちの実力の高さ、諦めない魂に圧倒された。また、大会をすべて朝鮮語で進行したことも非常に感動した」と述べながら、「歴史ある朝高ボクシング部のOBとして、また朝鮮の海外同胞選手として、今後もこのような素晴らしい大会を続けていくことを期待している。ボクシングを通じてウリハッキョを中心とした同胞社会に夢と希望を与え続けよう」とエールを送った。

崔炳換会長

崔会長は「子どもたちの無限の可能性を広げるための朝高ボクシングの再建、そしてOBや同世代の青年たちがウリハッキョに集まり、ウリハッキョと共にありたいという思い」から、2年前にOB会でボクササイズクラブを立ち上げたことについて言及しながら、「今後も絶えず前に進む精神で、クラブが団体の垣根を越えて広島同胞社会を一つにする架け橋になれば」と力を込めた。

大会に参加した梁夢々花さん(19)は、大分県立鶴崎工業高校のボクシング部で全九州チャンピオンに輝いた経歴を持つ。卒業後は広島で生活している梁さんは、同クラブに欠かさず参加し、地域の朝青活動にも意欲的に取り組んでいる。「実戦形式のスパーリングが楽しかった。今後も可能な限りクラブに参加したい。また、未経験者が上達する過程が好きなので、多くの女性たちがクラブに参加してもらえるよう、朝青員たちとさらに交流を深めたい」(梁さん)。

女子選手たちの対決も行われた

長年にわたって朝高ボクシング部の監督を歴任した金創鮮さんは「教え子たちとボクシングを通じて再会できて感無量だ。OB会の理事として活動をバックアップしていきたい」と語った。

OB会は今後も引き続きボクササイズクラブの活動とともに、朝鮮学校支援と同胞ボクサーたちの応援に積極的に取り組んでいく予定だ。

【広島朝高ボクシング部OB会】

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