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3回目の放射能汚染水放出を非難/朝鮮中央通信社が論評

2023年11月09日 11:28 共和国

朝鮮中央通信社は8日、日本が3回目となる放射能汚染水の海洋放出を開始(2日)したことを非難する論評を配信した。

論評は、日本が「科学的根拠」にかこつけて汚染水放出を正当化していることについて「日本が唱えている『科学的根拠』というものは、東京電力と環境省、水産庁が発表した資料にすぎない」とし、「IAEA(国際原子力機関)も事故が発生した原発の核汚染水については専門性がなく、しかも公正さまで欠如した集団である」と非難。また、日本がIAEAの職員に対して賄賂を渡した事実が発覚し、1回目の放出後に放出口付近で採取した海水から基準値をはるかに超える放射性物質トリチウムが検出されたことについて触れ、これにより「国際社会の懸念はいっそう増幅されている」と警鐘を鳴らした。

論評は「核汚染水に『安全性』を付与しようと術策を弄することに専念するのではなく、客観的かつ科学的な証拠資料を国際社会に出して認めてもらわなければならず、その前までは絶対に放出してはならないというのが国際社会の共通の認識である」と言及。そのうえで「日本が堂々とするなら長期的かつ効果的な国際監視制度を受け入れることを求める世界の強い要求をはばかる理由は何もない」と述べた。

論評は、福島第一原発にある汚染水処理設備の配管から放射性物質が混ざった廃水が吹き出す事件(1025日)が起きたことは「日本が放出する核汚染水の浄化、管理能力に深刻な問題があることをまたもや示唆した」と指摘。汚染水処理は「全人類の安全に直結した重大事案」であるとし、「人類の生命安全を脅かす行為は、何によっても許されない」と警告した。

(朝鮮新報)

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