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京都でラグビーフェスタ/実行委員の熱き思い

2023年09月21日 14:04 スポーツ

史上最高で最大のフェスティバルに

夜会の参加者たち

京都で8年ぶりに行われ、1500人が集まった在日コリアンラグビーフェスティバル(2日、龍谷大学南大日グラウンド、京都初級)は「同胞たちに力と勇気を与える史上最高で最大のフェスティバルに」という実行委員たちの熱い思いの集大成となった。

できることはすべてやる

朝鮮大学校で行われた第11回フェスティバルを成功裏に終えた昨年の8月末、京都の同胞ラグビー愛好家たちが次回のフェスティバルの開催に名乗りを上げた。

京都で在日コリアンラグビーフェスティバルが行われるのは8年ぶりのこと。当時の実行委員たちはフェスティバルを通じて得た収益金を各地朝鮮学校のラグビー部や京都府内の朝鮮学校に寄贈するなど、存在感を示した。

開催の手上げ以降、京都闘球団、京都朝高、朝大ラグビー部のOBたちを中心に第12回フェスティバル実行委員会を結成。実行委がフェスティバルに向け、はじめに取り組んだ事業が朝大ラグビー部へのマイクロバスの寄贈だった。背景には「歴代最小人数」と言われるなかでも後輩たちのため、関東大学リーグ2部の残留を死守した同部の選手たちの闘志に実行委員ら一同が感動したことがあった。

京都実行員会は朝大にマイクロバスをプレゼントした(写真左、呉叙泳実行委員長)

呉叙泳実行委員長(55)は「限られた戦力のなかで2部を死守しているのは奇跡的なこと」だとしながら「かれらの姿を見ていたら自然と応援したくなるし、サポートするのが私たちの役割だ」と語る。

フェスティバルの開催半年前の3月にバスを朝大に送り届けて以降、実行委は本格的に活動に着手。委員会を月に1回開き、当日の企画内容、広告や協賛事業に関する進捗状況などを随時共有した。

財政部では、8年前のフェスティバルの資料を参考にしながら、前回の2倍を超える金額の広告・協賛を集めることを決定。「朝大、朝高ラグビー部の選手たちのためにできることはすべてやろう」という思いで一致した実行員らは各自、府内外の個人や団体にフェスタ開催の協力と賛同を募った。

朝大(紺のユニホーム)の選手たちの勇姿は同胞たちに力を与えている

財政部を担当した実行委員の呂守吉さん(55)によると、各地の同胞が集まる知人の結婚式を利用して、参列者にフェスタの協力を呼びかけたこともあったという。フェスタに先駆けて朝大バスを寄贈したことも功を奏した。各地の協力者たちが「朝大のためによくやってくれた」と、快く力を貸してくれたことも。こうした実行委員らの地道な活動によって、目標額を遥かに上回る協力が集まった。今回のフェスティバルを通じて「熱い気持ちを持って活動すれば、必ず相手に伝わるということがわかった」(呂さん)。

喜びを原動力に

大盛り上がりをみせた夜会

実行委員会では「子どもたちにとって忘れられない思い出を作る」という共通認識のもと、フェスティバルのアフターイベントである夜会の内容にもこだわった。

夜会では、

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