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山口で差別是正訴え/4.24教育闘争75年

2023年04月18日 11:37 民族教育

2013年から続く山口県庁前での抗議行動

4.24教育闘争から75年を迎える今年、いまだ続く政府や地方自治体の朝鮮学校差別政策に反対し、各地では、民族教育権擁護を訴える行動が相次ぎ展開されている。

山口では12日、今年で10年となる山口朝鮮学園への補助金支給停止と関連し、学校関係者や地域の同胞、朝鮮学校を支援する山口県ネットワークなど日本市民ら約30人が集まり、県庁前で抗議行動を行った。(写真)

1995年度より「私立外国人学校特別補助金」の名目で県から同校へ支給されていた補助金は、2013年2月、県が予算計上を見送ったのを機に、現在まで凍結されている。県側は当時、補助金凍結の理由を、①高校無償化に係る日本政府の動向、②他県の動向、③朝鮮半島情勢に対する国内外の受け止め、④県民の理解を得られないこと―だと説明。一方で、この理由が示されたのは、朝鮮高校に対し、高校無償化制度の不指定処分がなされてすぐのことだった。

声をあげる参加者たち

政府の朝鮮学校差別政策と連動する補助金停止の流れを受け、地元の関係者たちは2013年以来、月に1度、県庁前に出向き、抗議の声を上げ続けている。

この日、集まった参加者たちは、「差別反対!」「すべての子どもに学ぶ権利を」などと書かれたプラカードやゼッケンをつけ、県庁前でシュプレヒコールを叫んだ。

山口初中の呉栄哲校長は「4.24教育闘争から75年が経ったが差別はなくなっていない」としたうえで、いま自分たちが行う行動が「日本の植民地支配の歴史を問い直す闘いであり、否定されてきた民族の尊厳を守る闘い」だと強調した。

【山口支局】

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