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「存在知り、関心を持とう」/川口市で難民・移民フェス開催

2022年12月01日 15:40 交流

売店には、民族伝統料理やハンドメイドグッズなどが並んだ。(©️難民・移民フェス実行委員会)

日本に住む難民、移民に関するチャリティーイベント「難民・移民フェス」が11月23日、川口西公園(埼玉県川口市)で開かれた。「難民・移民フェス実行委員会」、「在日クルド人と共に」が主催し、川口市が後援。イベントは今年6月に東京・練馬区で初めて行われ、2回目の開催となった。会場は約1200人の来場者で賑わった。この日のイベントは、さまざまな理由で日本に渡ってきた難民・移民の背景を知り、かれらと出会い、支援するために開催された。

日本に住む外国人は現在、296万1千969人。(22年6月末現在、出入国在留管理庁発表)。それに加え、在留資格のない「非正規滞在者」が6万6,759人(22年1月1日現在)存在する。在留資格のない外国人に対しては就労や保険の加入が認められていない。そのため「非正規滞在者」のほとんどは食料の確保や教育を受けることが難しい状況に置かれている。

イベントには在留資格がある人や、在留期間は切れたものの一時的に収容が停止されている「仮放免」状態の人などが集った。

ゲストに俳優のサヘル・ローズさん(中央)を迎え、行われたトークイベント

会場には17の売店が立ち並び、アフガニスタンやミャンマー、コンゴなどの民族伝統料理やハンドメイドグッズなどが販売された。また、健康保険に入れない人のための健康チェック、食糧支援のブースも設けられ、中央のステージでは各国の歌や踊り、楽器演奏が披露された。来場者たちはともに踊り、リズムに乗って盛り上がった。

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