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友好の輪広げる「埼愛キムチ」/埼玉初中

2021年07月14日 09:00 暮らし・活動

キムチを仕分けするメンバーたち

埼玉初中の在校生・卒業生の保護者らが学校支援の一環として行っている「埼愛キムチ」の頒布会が10日、同校で行われた。

同校では2017年以降、日本各地の同胞や日本市民などを対象とした活動で学校運営をサポートしようという保護者の働きかけによって、キムチの販売が始まった。以降、保護者らは、2カ月に1度のペースで手作りキムチの仕入れ、梱包、発送、頒布作業を直接行い、得た収益を全額学校に寄付する活動を行っている。この日は27回目だった。

「埼愛キムチ」を呼び掛けたのは、同校保護者であり「誰もが共に生きる埼玉県を目指し、埼玉朝鮮学校への補助金支給を求める有志の会」の事務局を務める金範重さん(47)。2010年度から補助金の支給が打ち切られ、財政難に陥った同校を支えようという金さんの思いにひとりふたりと賛同し、今では約15人のメンバーで運営している。

埼玉初中で「埼愛キムチ」の頒布会が行われた

一方、購入者たちに届けられる食品は味にとことんこだわってある。日本各地のキムチ屋から金さんが直接選定し仕入れている。白菜、長芋、大根キムチのほか季節に合わせた野菜など種類も豊富で、ほかにも冷麺やサムジャン、エゴマの葉の味噌漬けなども取り扱っている。

金さんは「『埼愛キムチ』の活動を通して朝鮮学校の魅力をさらに発信し、朝・日友好の輪を広げていきたい」と前を見据えた。

(金紗栄)

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