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〈源流をたどる―食・工・建 1〉大阪・串焼き茂利屋

2021年03月10日 13:00 主要ニュース

鶴橋で愛され続け45年、変わらない思い

祖国解放後、1・2世の同胞たちは異国の地で生きる術として、焼肉をはじめとした飲食業、遊技業や土木・建築業など、さまざまな事業を開拓し、発展させてきた。古くから同胞、日本市民らに親しまれ、愛されてきたあの飲食店、町工場、会社はどのようにして生まれたのか。新連載「源流をたどる―食・工・建」では、1・2世同胞たちのバイタリティと意志を継ぎ、同胞社会、朝鮮学校、自らの家庭のために、今を生きる同胞企業家、店主、社長たちの情熱と苦悩、葛藤を取り上げる。

牛串焼きで一念発起

店の前と店内には食欲をそそる煙が立ち込める

JR大阪環状線と近鉄線が交差する鶴橋駅(大阪市天王寺区)の周辺は焼肉・串焼き店が立ち並び、夕方頃になると、駅のホームにも食欲をそそる香ばしい匂いが漂ってくることで有名だ。

「焼肉天国」と呼ばれるほど、大阪市内屈指の焼肉店密集地である鶴橋駅の高架下で、古くからリピーターが絶えず、同胞や日本市民の間で愛されてきた人気店がある。牛とホルモンの串焼き、センマイやコブクロなどの刺身を看板メニューにしている串焼き茂利屋だ。店主を務めるのは李昶林さん(52歳)。

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