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同胞3選手が平壌到着

2015年06月15日 15:43 スポーツ 主要ニュース

2018年W杯ロシア大会・アジア2次予選

【平壌発=金淑美】国際サッカー連盟(FIFA)主催の2018年W杯ロシア大会・アジア2次予選に、朝鮮代表メンバーとして選出された同胞3選手が13日、平壌に到着した。

朝鮮代表メンバーとして選出された同胞選手たち(左から金聖基,李栄直,安柄俊選手)

朝鮮代表メンバーとして選出された同胞選手たち(左から金聖基,李栄直,安柄俊選手)

初戦となる11日のイエメン戦(1-0、カタール)で白星スタートを切った朝鮮代表は、16日のウズベキスタン戦(17:00キックオフ、金日成スタジアム)に備えて調整を行っている。平壌ホテルで同胞選手らと会い、初戦の戦いぶりと2回戦への意気込みについて聞いた。

イエメン戦にスターティングメンバーとして出場したJ2・V・ファーレン長崎のMF李栄直選手(24、大阪朝高)は、イエローカードを受け、後半13分で途中交代となったものの、体を張った守備でチームに大きく貢献。イエメン戦について報じた朝鮮中央通信(12日発)も、李選手の活躍ぶりについて、リ・ミョングク、パク・クァンリョン選手らとともに「チームの主力を担っている」と評価した。

初戦について李選手は、「初戦とあってチームの動きが硬く、自分も攻撃を組み立てられずなかなか得点につながらないことへの焦燥感もあった。結果、行き過ぎた守備でイエローカードをもらってしまった。途中交代は残念だったが、なんとか勝ててよかった」と安堵の表情を見せた。

次に戦うウズベキスタンは、今年1月に行われたアジアカップで朝鮮代表が負けを喫した相手。FIFAランキング73位で、朝鮮代表がたたかうグループHのなかで強豪国としてマークされている。李選手は、「同じ相手に二度も負けることは許されない。アウェーで戦う相手のプレッシャーも利用して、きっちり勝ちたい」と語気を強めた。

J1・川崎フロンターレのFW安柄俊選手(25、東京朝高)は、イエメン戦で後半33分から出場。「W杯予選は勝ち点合計によって順位が決まるため、一点でも多く得点したかったが、最低限の結果を持ち帰れてよかった。フォワードとしての持ち味を活かせた部分もあるが、守備に奔走しなければならない時間が長く、場面場面での役割も果たせたと思う。代表選手らがフレンドリーな雰囲気をつくってくれるので、チームにもすぐに溶け込めた。また、現地にいる同胞たちが大勢応援に来てくれて、朝鮮語の歌などで声援を送ってくれたことも力になった。ウズベキスタン戦は初戦よりも厳しい戦いになる。平壌市民もたくさん応援に来てくれる分、初戦以上に団結し、いい試合内容で期待に応えたい」と話した。

12日から代表チームに合流した、J2・水戸ホーリーホックのDF・金聖基選手(26、神戸朝高、朝大)は、「白星発進できたことの意味は大きいが、次のウズベキスタン戦は初戦とは別の意味で、二次予選を戦っていくうえで大事な一戦。力を尽くして、祖国の人たちと在日同胞たちに力を与えたい」と意気込みを語った。

チームスタッフとして同行している在日本朝鮮人蹴球協会の李康弘理事長は、「イエメンは決して強い相手ではないが、朝鮮代表は気温が40度を越える環境で初戦を戦わなければならなかった。勝って目的達成できたと評価できる一方で、勝ち点を稼ぐという側面では課題も残った」と初戦を総括した。ウズベキスタン戦については、「勝算は十分にある。1月のアジアカップ時と、メンバー構成がほぼ変わっていないウズベキスタンに対し、朝鮮代表は新メンバーも加わり、チームの仕上がりも高い。おもしろい試合になるだろう。代表チームは若い選手が多いなか、在日同胞選手らの技術とスピードがチームの力になるだろう」と語った。

(朝鮮新報)

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