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朝・日スポーツ交流40周年記念する懇談会、訪朝した日体大関係者も参加

2012年11月29日 14:56 スポーツ 主要ニュース

風穴を開いていこう

あいさつに立つ体連の金露顕会長

朝鮮と日本とのスポーツ交流実現40周年を記念する「朝・日体育人懇談会」が11月27日、東京都内の飲食店で行われ、40余人が参加した。在日本朝鮮人体育連合会(体連)が主催した。

懇談会では主催者を代表し、体連の金露顕会長があいさつした。金会長は、現在の朝・日の関係の風穴をスポーツ分野で切り拓いていこうと強調。日本体育大学のサッカー、柔道、レスリングの学生46人が今月11日から5日間、平壌を訪問し交流したことに触れ、大変うれしく思うと述べ、今後、友好促進のための意見交換をより積極的に行っていこうと呼びかけた。

来ひんを代表し、あいさつした全日本ボウリング協会の赤木恭平名誉会長は、スポーツを通じた日朝の交流、親善を図っていこうと話し、一日も早く正常で自由な交流をするためにも、今日のような会を続けていきたいと述べた。

懇談会には、先日訪朝した日本体育大学の役員らも参加した。松浪健四郎理事長が訪朝報告を行った。

松浪理事長は、言葉や風土、国家体制が違っても若者が同じフィールドでたたかえるのがスポーツの力のすごさで、そこに友情が芽生え、そこから交流が始まることを再認識できたと述べ、日朝の友好親善を深めるすばらしい遠征だったと指摘した。また、日本体育大学の訪朝を金正恩第1委員長が喜んだということを聞き、訪朝して良かったと語った。さらに、松浪理事長は、東京オリンピック招致への朝鮮側の協力を得ようという日本オリンピック委員会からの依頼を受け、朝鮮朝鮮労働党書記、朝鮮の国際オリンピック委員らに要請したと報告した。

つづいて朝・日スポーツ交流史について、体連の成斗嬉副会長による解説があった。日朝スポーツ促進連盟が1972年12月3日に結成されるまでの経緯やその後の活動について話した。

体連の琴栄進顧問による音頭で参加者たちは祝杯を上げた。

懇談会に参加した日本体育大学の谷釜了正学長は、平壌では規制がなく自由に動けたと話し、平壌の雰囲気が自身の故郷のようで親近感がわいたとしみじみ語った。訪朝した学生たちが「イメージと違い、普通の国だった」と朝鮮について語っていることにも触れ、今回の訪朝で「日朝交流の扉に小さなノックができたかと思う」と述べた。また、同大学同窓会の碓井進会長は、大学創立125周年に向け卒業生の名簿整理をしている中で訪朝した。過去に朝鮮半島から留学した卒業生が数人いて、今回朝鮮側から名簿整理の協力を得られたと語った。訪朝自体については「最高だった。とくに学生同士がスポーツ交流を通して、互いに勉強し合い、親交を深めたし、われわれ役員は世界遺産の高句麗壁画古墳を見に行けた」と目を細めた。

スピーチの最後に発言した日本オリンピック委員会の蓮見圭一名誉委員(前全日本空手道連盟副会長)は、「いろいろな感動やふれあいに関するスピーチを聞いて、実際に(朝鮮に)行ってみないとわからないと感じた。口で友好と言うだけでなく、今後、(日朝スポーツ関係者が)ふれあい、絆を深めていくべきだと思った」と話した。

(文-李東浩、写真-盧琴順)

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