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〈渡来文化・その美と造形 4〉法隆寺金堂壁画 飛天図

2010年02月08日 00:00 文化・歴史

法隆寺金堂内陣上方の小壁は、仏壇の上方を10区の柱間とそれをさらに二分して、縦139センチ、横71センチの20面の壁面としている。荒壁から仕上げ壁まで三層に塗り重ね、その上に質のよい白土を薄く塗った壁面に、二体ずつ、合計40体の飛天が描かれている。飛天とは、諸仏の周囲を飛び交いながら、礼賛する天人のことである。

対になった壁画の飛天は、左手に華盤(供花を盛った大皿)を持ち、右手で花を撒きながら(散華)、天衣を翻し、斜め右前方に向って金堂の諸仏の頭上を飛翔する姿に描かれている。

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