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〈取材ノート〉成人と還暦と

2019年01月25日 13:36 コラム

1月14日の「在日朝鮮青年の日」に合わせて、20歳を迎える同胞青年たちを祝う成人式が各地で開催されている。未来の同胞社会と統一朝鮮の担い手たちが、それぞれの希望を胸に人生の新たなスタートを切った。

成人と並び、人生の新たなスタートといえば還暦か。ご存知のとおり、還暦とは満60歳を迎え、十干と十二支を組み合わせた干支が一巡し、生まれた年の干支に戻ることであるが、新成人と同様、各地で還暦を迎える多くの「60歳同胞」たちも、大きな祝福を受けていることだろう。

1月13日に200人の参加のもと開催された北海道「新春ウリマダン2019」では、9人の新成人たちと、ことし還暦を迎える7人の同胞たちが紹介され、共に祝福された。北海道では昨年からより多くの同胞で新成人を祝おうと、同胞たちの新年会である「新春ウリマダン」と成人式が同時に開催されている。還暦の同胞たちを祝うのは「ウリマダン」の恒例行事だ。

この日、還暦を迎える同胞たちへ朝青世代の参加者たちから赤いタオルと記念品が贈られた。中には実の息子からお祝いされ、熱く抱擁を交わす同胞も。そんな心温まる場面を新成人たちも笑顔で見守った。

ちなみに、還暦のお祝いに赤いものを贈るのは、無病息災を願う気持ちとともに人生を一周して「赤ちゃんに戻る」という意味合いを込めてのことだと言われている。

成人たちは「大人」に、還暦を迎える同胞たちは「赤ちゃん」に。多くの同胞らとともに人生の再出発を切った主人公たちの表情には、うれしさと誇らしさがにじんでいた。

(根)

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