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〈くらしの周辺〉時代と朝鮮籍と海外生活(5)/金賢

これまでの連載で、海外で朝鮮籍、DPRKのパスポートを持ちながらの生活について書いた。このように制裁を毎年のように受けてきて、世界情勢にアンテナを張るようになり、その経験よりさらに歴史をさかのぼり学びを深めていく。

調べれば調べるほど、こちらに非はない。同時に怒りもこみ上げてくる。パスポートや国籍にそこまでこだわる意味も考えたし、今でも考え続けている。いろいろなことを考えたが、自身の存在定義の中から朝鮮籍というものが大切であることはその都度確認できた。

朝鮮籍、特別永住権は植民地時代、朝鮮半島分断、日本における法的地位など、歴史の証明であると思う。その上に生きているということは事実であり、手にできる有効なパスポートを発行する国が唯一DPRKである。

情勢なので、良い時も悪いときもある。数年間で歴史的瞬間が何度も起きる激動の時代だと思う。また海外で働ける日も遠くないだろう。その時までしっかり準備をしていきたいと思う。

どんな時でも自分で調べた事実を元に判断し、選択をしたい。国籍は何かするために便利だから選ぶのではない。昨今の平和的な情勢の流れより、終戦、制裁解除、平和条約の締結が実現することを切に願う。その結果、国籍選択を強いられている現状から抜け出し、統一国籍、または自身の意志により選べる時代になることを望む。

(東京都在住、エンジニア)