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「平和と統一への新ステージ」テーマに/朝鮮統一支持全国集会シンポジウム

2018年11月27日 11:49 主要ニュース

朝鮮統一支持運動第36回全国集会in東京(24日)では、「朝鮮半島の平和と統一への新たなステージへ」と題したシンポジウムが行われた。明治大学の纐纈厚特任教授、本紙の金志永編集局長がパネリストとして登壇した。各氏の報告を紹介する。(まとめ・金淑美)

シンポジウムのようす

歴史認識の不在性の淵源/纐纈厚・明治大学特任教授

纐纈氏は「朝鮮半島問題と日本の植民地責任~東アジアの平和共同体構築に向けて」と題して報告した。日本社会における朝鮮植民地支配に対する歴史認識の不在性の淵源を近代史の視点からえぐり出し、植民地支配に基づく戦前戦後の国家体制の克服を説いた。

第一に、戦前における国家体制の形成過程の特殊性に言及した。英国やフランスなどの欧米国家においては国民国家化と植民地化とはタイムラグが存在し、地理的にも遠隔地であった。しかし日本においては国民国家化と植民地保有が同時進行し、また周辺国の植民地を内地の延長として認識したため、国民意識のなかに植民地化意識が内在化したと指摘した。帝国日本は、植民地を第二、第三の日本としてみなし差別化した、まさに差別国家であったが、こうした議論の不在が大きな問題であると強調した。

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