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友好の絆は文化交流から/日朝文交創立45周年を記念し集い

2017年11月30日 16:36 主要ニュース 文化・歴史

日本朝鮮文化交流協会(日朝文交)が主催する「日本と朝鮮の文化交流の集い」が11月28日、東京・千代田区で行われた。日朝文交の柳澤徳次理事長をはじめとする各界の日本人士らとともに、総聯中央の南昇祐副議長、徐忠彦国際統一局長、総聯の各団体メンバーなど約130人が参加した。

和太鼓と津軽三味線のユニット「ケンシン」と金剛山歌劇団の歌手、舞踊手、民族楽器奏者たちによる芸術公演が行われた。

朝鮮の芸術団の日本招請公演や朝・日の芸術家らが共演する「2月の芸術の夕べ」を開催するなど、文化交流を通じて、両国の友好親善に寄与してきた日朝文交は、今年9月5日に創立45周年を迎えた。

集いでは、和太鼓と津軽三味線のユニット「ケンシン」と金剛山歌劇団の歌手、舞踊手、民族楽器奏者たちによる芸術公演が行われた。また、45年間の歩みを振り返る映像が上映された。

続いて1972年の創立当初から中心的役割を担ってきた柳澤徳次新理事長が主催者あいさつを行った。

柳澤理事長は、日朝関係が厳しい中、多くの文化人やジャーナリストをはじめとする市民らが集まったことに感謝を述べ、「日朝友好、アジア友好なしに、世界の平和はない。国家間には、様々な懸案問題があるが、文化交流の力で、日朝国交正常化、朝鮮半島の自主的平和統一に繋げていこう」と語った。

続いて、南昇祐副議長と日森文尋・朝鮮の自主的平和統一支持日本委員会議長があいさつを行った。

南昇祐副議長は、「情勢が厳しい時期だからこそ、心を和やかにする文化交流の場が重要」だと述べ、日朝文交の45年の歴史には文化交流を通じて、朝鮮を理解し、朝・日を「近くて近い国」にするために多くの努力をささげた日本の文化人、芸術家、ジャーナリストの存在があったと感慨深く振り返った。

また、政治的状況により、現在、文化交流が閉ざされている状況についても言及。「本来いかなる政治環境でも、文化交流を通した友好や精神的な絆は切れることがあってはならない」とし、ニューヨークフィルの平壌公演(2008年)や作曲家の團伊玖磨氏が朝鮮の国立交響楽団を指揮した事例などを紹介。文化交流の意義と影響力について語った。

南副議長は、朝鮮半島を取り巻く状況について「金正恩委員長の正しい指導の下、米国との関係では新たなパワーバランスが生まれ、軍事ではない、対話による新しい局面が開かれると期待している」と語った。

日森文尋議長は「日本と朝鮮は歴史、地理、文化、すべての面で切っても切れない関係であり、日本のあらゆる場所に朝鮮文化は息づいている」と指摘。政府により日朝間の人的往来が妨げられ、文化交流が困難な状況の中でも、緊迫した情勢を平和的に解決する道筋を探すために共に頑張ろうと呼びかけた。

集いでは、朝鮮対外文化連絡協会の祝賀メッセージが紹介された。

(金宥羅)

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