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【寄稿】2013年在日同胞ボクシング界を振り返って/梁学哲

2014年02月12日 10:51 スポーツ

在日同胞ボクシング界において、プロ、アマチュアを問わず、歴史的な実績をあげた昨年を振り返り、在日本朝鮮人ボクシング協会の梁学哲会長が寄稿した。

民族教育のすばらしさ

2013年3月24日、山梨県で開催された「全国高校ボクシング選抜大会」で大阪朝鮮高級学校ボクシング部の李健太選手がライト級で2年連続で優勝し、「高校4冠」に輝いた。

そしてその翌日、プロボクシング日本ウェルター級チャンピオン・金樹延選手(リングネーム=高山樹延、東北朝鮮初中高級学校=当時、角海老ジム)の初防衛戦が、同級1位の尹文鉉選手(東京朝鮮中高級学校、ドリームジム)と行われ、朝高卒業生同士の激戦を金樹延選手が制した瞬間からボクシングイヤーの幕が開いた。

大阪朝高卒業生のプロボクシング元WBA世界スーパーバンタム級チャンピオン・李冽理選手(横浜光ジム所属)が洪昌守氏に次ぎ、在日同胞として2人目の世界王座(2010年)になり、翌年の初防衛戦には敗れたものの、2013年に東洋太平洋フェザー級王座を奪取し復活。そして秋には李健太選手が「全国大会6冠」ならびに高校ボクシング史上初の62連勝を達成し、民族教育のすばらしさをボクシング界のみならず、日本各地に知らしめた。

大阪朝高は夏のインターハイで李健太選手、そして鄭真選手(ミドル級3位)、李拳志選手(バンダム級ベスト8)の活躍によって朝高史上初の学校別対抗準優勝という成績を収め、さらに李健太、鄭真選手が大阪府代表として出場した「国体」でも朝高ボクシング部が大阪府の総合優勝に見事貢献したのであった。

また大阪朝高卒の朴泰一選手(リングネーム=帝里木下、千里馬神戸ジム)、李明浩選手(大阪帝拳ジム)の活躍も同胞社会に喜びと感動を与えた。

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